サンダー杉山blog

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I LOVE Synthesizer #4KENTON PRO-2

2009-11-02 12:56:41 | 機材
今回はシンセサイザーではありません。
しかし、現在のMIDI環境で、ヴィテージ・アナログ・マシーンを使うことに、なくてはならないデバイス、KENTON PRO-2を紹介したいと思います。
KENTON PRO-2

ここで紹介させてもらった、TR-808は1980年発売、MS-20は1978年発売です。

いまはDTMとセットで考えられているMIDI規格ができたのは、1983年。まあ、MIDIについては細かく書きませんが、当然のことながら、それ以前の製品にはMIDI端子は付いていません。

TR-808については本体でプログラミングして、DIN端子でクロックを受診させて同期する方式、MS-20はHz/Vという外部入力を受けられます(シーケンサーとの連動はここ参照)。

ちなみにMS-20と同年代のROLANDのシンセサイザーはCV/GATEというコントロール・システムを採用していました。

MIDIは便利なわけで、その原理は、現在MIDIケーブルという概念すらなくなって、パソコンの中に入ってるソフトシンセもMIDI信号(電気的な信号ではないが)で動いているわけです。

というわけで、MIDI以前のデバイスはある意味ジャンクになる運命が待ち受けていた。

そんな1992年に現れたのが英国KENTON ELECTORONICSのPRO-2というデバイスでした。

これはMIDI信号をHz/V、CV/GATEに変換してくれるものです。さらにはMIDI クロックをDINクロックに変換してくれる、という優れモノです。


これのおかげで、ぼくの家でもノイズ発生マシン(ぼくはほとんど鍵盤弾けません)になっていたMS-20がコンピュータを中心とするシステムでよみがえり、いまほど高価ではなかったけれども、すでにヴィンテージ・マシーンとして発売当時の価格くらいまで中古相場が上がっていたTR-808を購入させるきっかけとなったわけです。

イギリス人というのは伝統的に古いものを大切に使う習慣がある。例えばアンティーク家具とか。そういう思想がKENTON PRO-2のような製品を作らせたんだと思う。

ただ、本来の日本文化もそういったもので、木造の日本家屋は数百年、千年ともつわけです。室町時代に作られた日本刀はいまでも人が斬れる。

日本車は値段の割に耐久性がいいといわれたり、SONYも安価で頑丈なトランジスタ・ラジオで、世界的なブランドになった。

それがいまや、SONYタイマーと揶揄されるように、品質保証期限が切れた途端に壊れる、なんて、何とも嘆かわしいと思う今日この頃です。





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