来週のTHE VOC@LOiD M@STER 10の準備に追われてますが、ちょっと息抜きに。
KORGのシンセサイザーには伝統的に外部入力が付いていますが、そのルーツってことで、MS-20の外部入力についてみていきたいと思います。
え?またMS-20なの、って言われそうですが、ELECTRIBEにしろmicroLORGを見ていくにしても、やはりその元祖はMS-20なんで、少し丁寧に見ていこうと思います。ただシンセ教室をやるつもりはないんで、シンセそのものの原理を知りたい人は別のサイトへ。個人教室は要望があれば受け付けますが(有料)。
MS-20のパッチがたくさんある中で、一番下の一列はある意味、独立している。EXTERNAL SIGNAL PROCESSOR(ESP)というのだけれど、外部入力をいろいろ変換するものなわけだ。
パッチを取り出す位置で、いろいろ取り出せる要素が変わる。
まずはなんか突っ込んでみる。
ヴィンテージとは言えない、ただの古いリズム・マシーン、ローランドTR-505。ぼくが最初に買ったリズム・マシーンです。
TR-505
音はこんな感じ。
[VOON] TR505
まあ、バリバリ初期型PCMな音で、ちょっといまどき需要がない感じですね。
これをMS-20の外部入力につないで、ローパス・フィルターとハイパス・フィルターをかけてみます。なぜ、フィルターを掛けた音を取り出せる仕様にしたのかは謎です。
Signal In→Band Pass Filter Out
そうすると、なんか音に個性が……。
[VOON] filtersound
謎の仕様なんだけど、このフィルター、人気があって、これが使いたいがためにレガシーコレクションを買った人は結構いるはずです。ソフト版だと複数チャンネルにかけられるので。
ただ、本来は、ボイス・シンセとかギター・シンセみたいな使い方を想定しているので、シンセの内部を通る信号として邪魔な音域を排除するためにあるってのが、まっとうな考え方だと思います。
じっさいに、MS-20をコントロールするトリガー信号に変換して慣らすとこんな感じになります。パッチのTRIG OUTをTRIG INに入れて、音が出るタイミングをコントロールする。
Trig Out→Trig In
まあTR-505のリズムのタイミングでMS-20がなるわけです。
[VOON] triger
さらに、ピッチ情報をCV信号に変換して取り込めます。
CV OUT→CV IN
ちょっとオシレータをノイズ波系にして、リズムっぽくしてみる。
聴いてみましょう。
[VOON] synthDr
これで、シンセ・ドラム完成、ってわけです。
まとめるとするならば、キーボードの代わりにリズム・マシーンをつかったり、今回はやらなかったけど、ギターやら声やらを使うためにこういう外部入力があるわけです。
これが好評だったのか、以後、KORGのシンセサイザーには外部入力がついてるわけです。この当時は、まあ使える、使えないってことより、できる、できない、ってことが重要だったわけですな。
KORGのシンセサイザーには伝統的に外部入力が付いていますが、そのルーツってことで、MS-20の外部入力についてみていきたいと思います。
え?またMS-20なの、って言われそうですが、ELECTRIBEにしろmicroLORGを見ていくにしても、やはりその元祖はMS-20なんで、少し丁寧に見ていこうと思います。ただシンセ教室をやるつもりはないんで、シンセそのものの原理を知りたい人は別のサイトへ。個人教室は要望があれば受け付けますが(有料)。
MS-20のパッチがたくさんある中で、一番下の一列はある意味、独立している。EXTERNAL SIGNAL PROCESSOR(ESP)というのだけれど、外部入力をいろいろ変換するものなわけだ。
パッチを取り出す位置で、いろいろ取り出せる要素が変わる。
まずはなんか突っ込んでみる。
ヴィンテージとは言えない、ただの古いリズム・マシーン、ローランドTR-505。ぼくが最初に買ったリズム・マシーンです。
TR-505
音はこんな感じ。
[VOON] TR505
まあ、バリバリ初期型PCMな音で、ちょっといまどき需要がない感じですね。
これをMS-20の外部入力につないで、ローパス・フィルターとハイパス・フィルターをかけてみます。なぜ、フィルターを掛けた音を取り出せる仕様にしたのかは謎です。
Signal In→Band Pass Filter Out
そうすると、なんか音に個性が……。
[VOON] filtersound
謎の仕様なんだけど、このフィルター、人気があって、これが使いたいがためにレガシーコレクションを買った人は結構いるはずです。ソフト版だと複数チャンネルにかけられるので。
ただ、本来は、ボイス・シンセとかギター・シンセみたいな使い方を想定しているので、シンセの内部を通る信号として邪魔な音域を排除するためにあるってのが、まっとうな考え方だと思います。
じっさいに、MS-20をコントロールするトリガー信号に変換して慣らすとこんな感じになります。パッチのTRIG OUTをTRIG INに入れて、音が出るタイミングをコントロールする。
Trig Out→Trig In
まあTR-505のリズムのタイミングでMS-20がなるわけです。
[VOON] triger
さらに、ピッチ情報をCV信号に変換して取り込めます。
CV OUT→CV IN
ちょっとオシレータをノイズ波系にして、リズムっぽくしてみる。
聴いてみましょう。
[VOON] synthDr
これで、シンセ・ドラム完成、ってわけです。
まとめるとするならば、キーボードの代わりにリズム・マシーンをつかったり、今回はやらなかったけど、ギターやら声やらを使うためにこういう外部入力があるわけです。
これが好評だったのか、以後、KORGのシンセサイザーには外部入力がついてるわけです。この当時は、まあ使える、使えないってことより、できる、できない、ってことが重要だったわけですな。