提出物から宿題を除けてみると、提出物とは「その時点までの習熟度を証明するための完成品」と言えると思います。
提出物には提出様式と期限があり、
指定通りでなければ減点になります。
あくまで完成した状態での提出が求められます。
だから宿題を提出物にすると
「完成品」が続々届きます。
そして、
疑心暗鬼から回答集を回収し始め、
誤答を修正する機会を潰してしまう。
答えを丸写ししてでも全ページを埋めて
「仕上げて提出」しているだけの生徒から学習機会を奪うばかりか、
担当生徒たちの学力低下と
膨大な採点業務が襲ってくる。
時には
全員全ページ100点の提出物です。
完成度は
努力の痕跡や個人の主張を技術的に消して高められます。
だから生徒は指定に沿ってよく考え、
模範解答を丁寧に宿題に書いてきます。
冊子の通りの式と答えです。
途中式は全て消します。
落書きと同じ扱いです。
宿題を提出物にしてしまうと、
努力の痕跡は潰されてしまいます。
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