夫が、出張から帰宅した。
明日だとおもっていたので、びっくり。
手にもったハロッズの袋に視線が走る。
(会社へのお土産かもしれない・・。リクエストしていなかったしなあ・・。)
しかし、私の視線が、どうも、そこから離れない。
袋を追っていくと、テーブルの上に小さくトン。
そして、おもむろに、袋の出っ張りをはずして、四角い箱が二つ。
夫は「はい!」と座っていた私と娘の鼻先に突き出した。
「綺麗な色!」、それが、とにかくの感想。
クリアーな色彩。ああ、美しい。
中から、小ぶりなマグカップ。
ともに、蝶と花の絵柄。
どっちが、どっちでもいいが・・。
「わぁ~!お父さん、ありがとう!」なんて、嬌声は、上がらないが
娘は、いそいそと撮影を始めた。
今日は、テンション低めだった私も、和食っぽいものを作ろうと台所に立った。
「ああ!約束があった」と、夫はお疲れモードだったのに、仕事を思い出し
また、仕事にいってしまった。
せめて、駅まで車を出してあげたらよかったのに、急すぎるので
ついていけず、あっという間に、また、静かな居間に戻った。
最近、海外出張が続いている。
私は、なにもしていないのだが、なんか、落ち着かない。
なれないわけでもないが、こう立て続けの状態は、本当は好きじゃなくて、
娘に「ああ、こういうのは、苦手・・。」といってしまった。
幼子を3人かかえ、毎週のように、海外にいかれていた昔とは違うのになあ・・。
かえってきたとき、ほっとしたのは、確かなので
アタフタと動き回られたり、数日間の留守が、何回も繰り返されるのは
あまり、好きじゃない。
私の精神衛生にあまり、よくない。
マグカップと箱は、本当に美しい。眺めて、楽しめる。
お茶や、コーヒーの量を減らそうと思っていたところなので
これから、愛用しよう。
娘が「え、もう、使うの!?」
だって、娘より、私のほうが、老い先 短いもの。