4月、新しい環境に身を置く方たくさんいらっしゃるのではないかと思います。
何事も、慣れるまでが一苦労。
まずは1週間を目標に。
そして2週間。
1ヶ月で自分を褒めてあげて、3ヶ月でなんとなくリズム掴めてくるから。
いつのまにか慣れてきたかな?と思う頃には半年経ってて1年あっという間だよ。
娘のあーちゃんが上京する時にそんな話をしました。
かれこれ3年前の話です。
あーちゃん、15歳から親元を離れて寮暮らし、一人暮らしをしていたので、東京での寮生活もそんなに心配はしていませんでした。
荷物は既に寮へ送り、ギリギリまで使用していたトレーニングウェア等をリュックに詰めて、いざ東京へ!
私も同行し、長男、次男と合流する為に待ち合わせ場所に向かいます。
スマホの乗り換え案内を頼りに、こっちだよね?とあーちゃんと確認しながら最初の電車に乗るべくホームに着くと、既に電車はホームに入っていて、乗り継ぎの電車を待っているところでした。
お昼間とあって、乗客もまばら。
「良かったね〜、座れる」
電車に乗り込むと空いている席に腰をおろしました。
その時、あーちゃんの隣には初老の女性が座っていて、あーちゃんが軽く会釈をして座ったのが私の視野に入りました。
並びとしては、初老の女性と私があーちゃんを挟む形で座っています。
「何駅で降りるんだっけ?」
再びスマホの画面と睨めっこしていると、ふと何か視線を感じる。
私たちの正面に座っている年配の女性がなんとも言えない表情で初老の女性と私を交互に目で追っている。。。
な、なにか?とその方と私も何度も目が合うものの当然のことながら何も語らず、、、
雰囲気で察するに、
「あら、まぁ大変よあなた。おばさん怒ってるわよ」
そんな感じでした。
何かしでかしたかな?と、あーちゃんの向こうに見える初老の女性をチラッと一瞥すると、
いかにも不満そうな表情でムッとしているのがわかりました。
これはきっと、あーちゃんが座る時にリュックがおばさまに当たったに違いない。。。
あーちゃんが軽く会釈したのはそのせいなのね、、と、うっすら理解出来てきました。
電車に乗る時、ホームには電車が既に来ていたので、あーちゃん電車に乗って座る時に背負っていたリュックを下ろしました。
向かいに座っていた方のオロオロした様子からして、初老の女性はかなりご立腹のようです。
すぐに私たちが下車する駅に到着。
電車を降りる時にお詫びしておいたほうがよさそうね、と思ったら、初老の女性も立ち上がり、私達より先に電車を降りると、立ち止まって、くるっとこちらを振り向きました。
私とあーちゃんも続いて下車しましたが、これは何か言われるな、という空気を察して、こちらから先にお詫びしようと、
「あの、、」と私が発した声を掻き消すような大きな声で
「親が親なら子も子ね!!」
そう吐き捨てると、初老の女性はくるっと改札口の方へ消えていきました。
「何今の?」
あっけに取られたあーちゃん。
「リュック当たったんじゃないの?
それで怒ってたんよ」
「え、だって"すみません"って謝ったよ」
「相手に伝わっていないお詫びはしてないのも同然よ。ママもあーちゃん会釈してたの見てたけど、おばさんには伝わらなかったみたいね…」
「これが東京って事か。。。」あーちゃんしょんぼり。
お客さんが少ない時でも、電車に乗る前にリュックは下ろしておく事。
東京にはいろんな人がいるからいろんな配慮も忘れずにね。
娘を諭しながら実は私の方がかなり面食らっていました。
お詫びしなきゃと思っていた気持ちはとっくにどこかへ行き、
親が親なら子も子ねってどういう意味ですか?!
公衆の面前で見ず知らずの他人を罵倒するあなたの品格はいかがなものか?!
だんだんと腹が立ってきました。
言い返せば良かった。。。
といいつつも、いきなり他人に物申すなんて相手と同レベルに成り下がるわ。。。
娘の手前、ここはクールに、何でもない風を装って気を取り直す私。
その後合流した長男に事の経緯を話すと、
「いちいち気にしとられんよ」
とこれまたつれない一言。
ついついこの場で吐き出しちゃいましたが、人が人を正面切って非難するってなかなかですよね。
この一件が「東京」という括りにするのは良くないですが、「東京」=「いろんな人がいる」という意味では、痛い洗礼だったのかな、、、
そんなあーちゃん、いよいよ四年生。
私の子育てラストYEAR!
卒業を指折り数えるのは何を隠そうこの私。
就活と単位取得頼むよー
合流後の子供達
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見出し画像は1週間ほど前の白木蓮。
青空に映える白無垢のような花は素敵ですね。
散って地面を覆い尽くす花びらも含め、春の訪れを感じる花です。