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父の日

2024-06-25 06:16:00 | 日記
先週末は父の日という事で、久しぶりに福岡の実家へ帰省しました。

というのも、娘が就活で関東から福岡に帰省するというので、私も合わせて帰ったのです。

そして、ちょうど父の日という事もあって、娘と孫娘に囲まれて終始機嫌の良い父。

御年81才の父は、未だシルバーセンターの仕事を続けていて、駅の駐輪場で管理人の仕事をしています。

定期利用の方とはすっかりお友達?で、高校生からはテストの報告を受けたり、某ラジオのナビゲーターという方とは、英語で話しかける事を心掛けているらしく、英語のスキルアップにも余念がありません。

たまには大阪に遊びに来たら?と誘ってもシルバーの仕事がある!と断固として譲らず、
清掃や夏祭り等地域の活動にも精力的に動いているようで、ご近所の方からは「お父さんね、ボランティア精神すごいのよ、いつも頭下がるわ」と労いの言葉をいただき…

家でPCやYouTubeばかり見ている姿しか知らない私は、

「本当ですかー?」と疑いの眼差し。

どうやらそこには私の知らない父の姿があるようです。

そして先週末、兄のところから、弟のところから、父の日のプレゼントが送られてきました。

兄は衣類。弟は鰻。

私からは何が欲しい?と聞いてもハッキリ言いません。一緒にいる時じゃないと買えないものがいいよね…という事で、夏用の帽子を買いに行く事になりました。

母も一緒に久しぶりに天神へお出かけです。
ついて直ぐに入ったお店で父の頭のサイズに丁度良い帽子が見つかりました。

本人も満足気ですが、あまりにも直ぐに決めてしまうのもどうかと、一応他も見てみよう!と紳士服フロアへ。

最初に見た帽子があまりにジャストフィットだったので、他を試着するもどうもしっくりきません。

さっきのお店に戻ろうか、とフロアを一周していると、紳士靴売り場が見えてきました。

そういえば…出かけに…

「この靴履きやすかったのに皮がボロボロなんよねー」と下駄箱からお気に入りの靴を手に取り、チラッと見せて戻すと、いつものスニーカーに足を通す父。そんなシーンを思い出し、

「靴にする?」

「いやいや、もういらんいらん!靴脱いで試着するのもめんどくさいっ!」

相変わらずなやり取りを繰り返していると、店員さんが
「サイズをお探ししましょうか?」と声をかけてくださいました。

「いえ、少し見ていただけです」という父の言葉を途中で遮り、

「お願いします!お父さん何センチだっけ?」と私。

「26か26.5…」(って答えるんかーい!)

店員さんが父のサイズの靴を持って来られる頃には、父は椅子に座って試着する気満々。

結局、お気に入りのメーカーの靴を購入する事にしました。

「この歳になってまさか新調させてもらえると思わなかったよ。ありがとう。」

大阪に帰ってきてから改めてお礼のLINEが届きました。
直接言わないところは我が家の次男坊と同じタイプ。

次男坊と言えば…
父も次男。伯父である父のお兄さんと2人兄弟です。
父には自分の父親の記憶がありません。
父が祖母のお腹にいる時に祖父が出征し、帰らぬ人となった為、父親については伝え聞いた話しか知らないそうです。

時々、父が「お父さんはお父さんを知らんから、これでいいのかな?と思う事はよくある」と呟いていました。

私とはいろいろ喧嘩もしたけれど、母の言う事は聞かないくせに、私の言う事は素直に聞くあたり、なかなか可愛いところがあります。

そういえば、以前、乗馬を始めた事を話した時に、鎧の話や、正反動、軽速歩等乗馬用語に詳しいのにビックリ。
何故知ってるのか聞いたところ、1枚の写真を見せてくれました。

伯父を抱っこし、乗馬服を来た人が私の祖父。
そして横にはシェパード。


父も私も犬好きであること、
大型犬ばかり家族に迎えてきたのには、ルーツがあったんだなぁと感慨深いものがありました。

しかし、乗馬よ。
2世代前に繋がるなんて。
祖父はきっと華麗に乗りこなせていたんだろうなぁ。。。凹む日々に喝を入れます…
どうか私の乗馬スキルも上達しますように。。。

父の日の買い物が終わったら、両親リクエストのお店にランチに行きました。
昔は予約ができましたが、今はランチは土日のみ、並んだ順にというご案内。

わざわざ混み合う週末に、並んでまで食べに行く事を目的にはしないであろう高齢の両親にとって、私と一緒ならという安心感もあったのかもしれません。

ここの明太を食べると、あぁ地元の味だなぁと思います。







先月の母の誕生日、母の日も何も贈らなかったので、母にも母のリクエストの物を一緒に選んでプレゼントしました。

父と母の協力無くしては子供達を育て上げる事が出来なかった事を考えると、感謝しかなく、伝えられるうちに沢山伝えておかないと…

大阪に帰ってから、稀に見る父の頭にジャストフィットだった帽子をネットで探して発注しました。
これは昨年の誕生日プレゼント…傘寿のお祝いの分ね…そう言えばきっと受け取ってくれる事でしょう。

こんな風に私は父の日を父と共に過ごす事が出来ましたが、父は父親を知らずに育ち、そしてまた私の子供達は父の日をどんな風に感じているのだろう、、、と毎年心がチクリとするのでした。

見出し画像は博多の夏の風物詩、博多山笠の飾り山を組み立てる為の櫓。

「普通飾り山が出来てから写真撮るやろ」と娘のつっこみと失笑を横に、ここからが山笠祭りの始まりばい!とばかりにパチリ。

7月15日、山笠が追い山を迎える頃、梅雨が明けて、あぁ本格的な夏がやってきた…となるのです。


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