シリーズ長くなってしまいました…。
最終回まであと少し。もうしばらくご辛抱くださいませ。
こころの風邪ってなんだろう。。。
元夫との同居を再開してからというもの、とにかく感情のコントロールが難しくなっていました。
落ち込んだり、気分が沈んだり…というより、元夫への怒りが収まらない。
私が子ども達に対して八つ当たりする事はないけれど、元夫がいるだけでイライラする。
原因は明らかなのに、除去できない。
これがこころの風邪というものなのだろうか。
仕事に行けば、スパッと切り替えられてとても楽に過ごせていました。
元夫が不在の日は私の気持ちが落ち着いているのか、子どもたちも穏やかで、ストレッサーは明らかなのに除去できない。
この怒りの感情をコントロールできないものか。
アンガーマネジメントなるものも、その後ポピュラーになってきますが、なんせ怒りの対象が常に身近にいて、なんなら毎日顔を合わせなきゃいけなくて、その場からも逃げられない。
となると、私の感情のコントロールを制御するには、私が変わらないといけない。。。
お薬に頼ればなんとかなるかしら?
意を決して心療内科のドアを叩く事にしたのです。
ご近所さんの目も気になるので、隣の校区の通りから一本入ったところにある心療内科に行きました。
洋風の戸建てのような佇まいが、敷居を低く感じさせてくれ、暖かい雰囲気の待合室には、オルゴールミュージックが耳に心地良く、思わず緊張感もほぐれます。
予約必須にて待合室に患者さん同士が鉢合わせになる事もなく、キョロキョロ、ドキドキしながら診察を待ちます。
名前を呼ばれて診察室に入ると、先生の椅子と患者用の椅子とに少し距離があるのが印象的でした。
身体に直接触れる診察ではないのね、と客観視しつつ、一通り問診が終わると、
「怒りが収まらない時に、薬を飲んだらシュンっと鎮静化できるようなお薬をください!」
そう訴えました。
先生が処方してくれるお薬の説明をしてくれ、私は気になっていることを聞いてみました。
「先生、子供の送迎に車は必須なんですが、服用して運転しても大丈夫ですか?」
「運転制限はない軽いお薬ですから大丈夫ですよ。」
男性の先生は優しく微笑むと、次回の予約を確認されて、、、これからも通院する事になるのか…
そして、しばらく服用を続けてみると、、、
効かんやん!!
私のイメージは、キー!!となった時に冷却水のように怒りが収まる、もしくは、キー!!となるレベルが低くなる…そんな事を希望していましたが、飲んでも飲まなくても、あまり変わり映えしませんでした。
そして2回目の受診で、先生にその話をすると、
「あなたはお薬を服用というより、カウンセリングを受けてみたらどうだろう?
うちにはカウンセラーがいるので、帰りに予約取ってごらん」
そう勧められて、カウンセリングの予約をして帰りました。
服用ではなく、カウンセリング??
私のどこでそんな傾向を把握されたのだろう。。。
不思議に感じながら、迎えたカウンセリングの日。
女性の心理カウンセラーの方は、いろんなケースを見聞きしてきましたよという雰囲気を醸し出していて、安心感と共に、心を落ち着かせてくれる感じがしました。
なかなか人に言えない不倫のドロドロ話を一気に吐き出して、ただただ聞いてもらうだけの傾聴がこんなにも楽になるのだろうかと感動したのを覚えています。
スッキリ感と浄化された気分で次のカウンセリングを予約。
仕事と子育てと野球と忙しい合間をぬって、土曜日にカウンセリングを受ける。
数回続いたところで、カウンセラーの方がある提案をされました。
「夫婦問題に限らず、パートナーのどちらかがカウンセリングを受けている場合、それを支えるパートナーの方にもカウンセリングをお勧めしています。
一度ご主人も一緒に来られませんか?」
そんなガラじゃないっすよ。
そう思いましたが、元夫にも協力してもらわなければいけないのも事実。
元夫に相談してみると、意外とあっさり合意しました。
2人同席して一緒にカウンセリングを受けるのかと思っていましたが、それぞれ別々に、、とのこと。
私は雰囲気もわかっていたので、元夫が先に受ける事に。
20〜30分ほどして元夫が戻ってきました。
表情も明るく心なしか機嫌が良い。。。
「俺、こういうの初めてやけど、受けて良かった」
「ふぅん。。。そお。。。」
これまで散々元夫の悪行をカウンセラーの方にぶちまけてきたのに、よく対面できたなぐらいに思っていたら、そういうところに鈍感なタイプだったと思い出し、、、次は私の番です。
いつものようにドアを開け、椅子に座ると、テーブル越しに迎え入れてくれるカウンセラーの方が、にっこり微笑みました。
「ご主人、可愛らしい方じゃないですか〜!!」
いつもよりワントーン高い声で発した第一声。
あかん
騙されとる。。。
あれだけ説明していたのに、たった2、30分で元夫の言う事を信用しているどころか、ファンになっているではないか。
元夫が何を喋ったかは知りませんが、ほどなくして、私がカウンセリングに通う事はなくなりました。
お金を払って見ず知らずの方に話を聞いてもらうだけなら、親友に電話で夜な夜な愚痴を聞いてもらうのと変わらないな、と思ったのと、元夫の本性を見抜けないまま「推し」になってしまったのなら、私にとってアウェイかな、と。
そういう訳で、こころの風邪…だったのかももはやわかりませんが…自分の機嫌は自分で取らないといけないな、という事がわかったカウンセリングの巻でした。
自分の機嫌は自分で。
私の中でどうしても消化できない悔しい思い。
消化させる術を絞り込んでいました。
続く。
昨夜久々に同期会。
お勧めのBarに連れて行ってもらい、ちょっと大人な時間の使い方。
見出し画像は「365」をベースに頂くジントニック。
この「365」の背景もなかなか素敵な物語です。
いつものワイワイガヤガヤ飲み放題!とは違って、しっとり、丁寧に、気品ある空間に身を置く事も時には必要だなと感じさせてくれるひと時でした。
週末はまた寒くなるようですね。
体調管理に気をつけましょう