
当時3人の子供たちは7歳、5歳、3歳。

働きながらの子育て真っ只中に、夫は不倫をし、当然離婚でしょ!と思いきや、周囲の反対もあって、再構築を選ばざるを得なくなりました。
(その数年後に離婚したので現在は"元夫"です)
不倫がバレて彼女とも別れたからと家に戻り、何もなかったかのように毎日過ごす元夫。
可愛い盛りの末っ娘は、パパ、パパとお話も上手になって、一所懸命言葉を紡いで…
娘との会話に元夫も「可愛いなぁ」と目を細めている。
「この可愛さを捨てようとしてたのよ」
「うん。。。」
なんなら、自分の娘よりも相手の娘を優先して可愛がってたのよ?
どうしてもペナルティが無いことが許せない私。
私が作ったご飯を当たり前のように食べてる事が腹立たしい。
元夫の洗濯物を干すことすらため息が漏れる。
だから元夫に対していつもイライラするし、結果いつも機嫌の悪い奥さんとして元夫の目にも映る。
そして、次第に、
「いつまで怒ってんの?」と呆れられる。
義父からお前の信心が足らんのや!!と一喝されて以来、元夫は仏壇の前で勤行をする時間が増えた。
私にはなんとも耳障り。
そして、
「毎日◯回唱えているのになぜ響かないのか?」と変わらない私を蔑む。
あの手この手で見当違いの策を講じてくる元夫。
そんな時、元夫がある啓発本を買ってきた。
「これ読んでみたら?」
差し出した本はこちら。

当時書店でベストセラーになっていて、読んだ人の9割が涙したというふれこみでした。
もちろんその話題は私も知っていましたが、当時の私にはとても手にする気に…なるはずないやろ。。。
あらすじはというと、、、(以下出版社の解説から抜粋です。)
息子がいじめにあっていることで悩んでいた主婦・栄子は、夫の知人でコンサルタントの矢口氏に相談したところ、『あなたが大事なお子さんを人から責められて悩んでいるということは、あなたが、誰か感謝すべき人に感謝せずに、その人を責めて生きているからなんです』と告げられた…。
というストーリーから、鏡の法則とは…
・人生は、自分の心を映し出す鏡
・ゆるすことでやすらぎが手に入る
・ゆるすための8つのステップ
・あなたの幸せな人生の実現のために
要は、自分に起こる事は自分の心の状態を映す鏡である、と。
この本を、赦しを乞う側の元夫が、私に推薦するって…
お前が言うな!!!でしょ?
人の痛みがわからない人。ついついそれを忘れて本気でイラついてしまうのが私の未熟さ所以です。
許せ許せと言われても、別れたと言って本当に連絡を取り合っていないのか…そんな証拠も無ければ信用もできない。
相手に慰謝料を請求する事は無駄であると、どの弁護士にも諭されました。
弁護士費用を払ってまでの価値は無い、あなたがより傷つくだけだ、と。
お金のない相手からは請求できない、と。
元夫との生活はボランティアだと思おう。
そう決めたけれど、彼女との愛の巣を解約してからというもの、彼女からのアクションはおさまったとは言えず、彼女が納得していないのは携帯の非通知の数から計り知る事ができました。
自分の機嫌は自分で取るしかない、そこへ行き着いた私は…
公衆電話から彼女が働いているであろう英会話スクールに電話をしました。
「子どもの英会話についてご紹介いただいたのですが、◯◯先生はいらっしゃいますか?」
元夫との出会いについて彼女が最初に私に告げた話なので私に嘘はありません。
「今日はまだ出勤してませんので折り返し…」
と言いかけた言葉を遮り、
「あ、いらっしゃらないなら結構です」
彼女の名前を口にすることすら嫌悪感が増して、強めに電話を切ってしまいました。
在籍している事は確認が取れた。
彼女が勤めていた英会話スクールのチラシを度々目にしていた私は、そこに記載されている謳い文句を引用して、
『"様々な事を学び、父兄との関係が広がる喜び"と書いてあるのですが、そこには、不倫も含まれているのでしょうか?』
と言った感じで、英会話スクールのセンター長宛に、一保護者として文書を送りつけました。
今でいうところの、コンプラ違反の外部からの通報、、になるでしょうか。
ただ事実を記載しただけです。
その結果、彼女がどういう処遇になるのかは私の関知する所ではありません。
サレ妻ハイに陥っていた時期ゆえの行動だったと今振り返ると…です。
勿論彼女だけが悪いわけではなく、元夫にも責任はあります。が、そちらは追い追い。
その数日後、自宅の固定電話の留守電に見覚えのある携帯番号が表示されていました。
恐らく、彼女の環境に何かしらの変化があったのでしょう。
携帯は着信拒否していたので、固定電話にかけてきたとみられます。
元夫が彼女と別れる際に、私や子供たちに一切関わるなと忠告したはずなのに。
実家に子供達を預けに行ってから、私は固定電話から着信履歴の番号に発信しました。
「もしもし?」
聞き覚えのある彼女の声でした。
「……。お電話いただいたようですが?ご用件は何ですか?」
名乗る事はしません。
「電話?何のこと?かけてないけど何?」
「着信履歴からコールバックしています。かけてこられましたよね?番号残ってますよ?迷惑なんですけど。」
「迷惑はこっちよ!!手紙送ったでしょ?私傷ついたの、あんたのせいよ!仕事無くなったのあんたのせいよ!」
「あなたが私を騙しましたよね?夫と付き合っていながら英会話の斡旋の話してただけって嘘言いましたよね?」
「私の夢めちゃくちゃにしやがって!私はねぇ、娘たちアメリカに留学させるの夢なのよ!そのためにお金貯めなきゃなのよ!あんたのせいで…」
知ったこっちゃないわ。
これ以上この声聞きたくない。
「あのっ!! あなたも母親でしょ?娘さん大事でしょ?娘さん傷つけられたら許せないでしょ?夢叶えたかったらもっと娘さんに恥じない生き方した方がいいですよ。金輪際二度と家に電話したり、迷惑行為は辞めてください」
電話の向こうで何か言っていたようですが言い切って電話を切りました。
忘れたくてもこうやって耳に残るやり取りはいつまでも私の中で怒りと悔しさの塊となって、影を潜めることなく疼き続けました。
そんな中で迎えた七五三。
元夫と家族写真なんて撮りたくなかった。
でも子供達の晴れ姿は残したい。
私の顔はなんとも疲れていて笑顔も引きつっている。
これがずっと残るのですから写真を見る度に悔しさが込み上げる。
自宅に電話がかかってきた事で、彼女の悔しさや怒りを知ることになり、私が消化できない様に彼女もまた消化できずに恨み続けるかもしれない。
また電話がかかってくるかもしれない。
子供たちが電話を取ったらどうしよう。
家を知られてるかもしれない。
子供たちに危害を与えられたらどうしよう。
私は子供たちを守るため、そして、私の気持ちにケジメをつけるため、内容証明を送りつける事を決意しました。
続く。。。
見出し画像は今日の夜空。
雨止んだかな?と外を見てみると、やたら空が明るくて。
昨日が満月だったようですが、今宵も輝いていました。