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あーちゃんの武勇伝2

2023-02-10 22:25:00 | 日記
離婚した時に、旧姓に戻す事を決めていました。

結婚を機に苗字が変わった場合、離婚して旧姓に戻すときは1つ前にしか戻れないという謎のルールがあります。

つまり、本来Y田という名前で、結婚してT中さんになったとし、
離婚しても旧姓に戻さずT中姓のままでいて、
更に再婚してT橋さんになったとします。

残念ながらまたもや離婚してしまう事になった場合、
今度は旧姓に戻りたいと思った時に、一つ前のT中姓にしか戻れない、、というお話。

Y田→T中→T橋→Y田になりたくても、
Y田→T中→T橋→T中にしか戻れない。

私誰やねん?ってなりません? 

再婚するんか?また離婚するんか?という話ではなくて、
その可能性が限りなくゼロに近いとしても、長い人生ですから、"絶対"はあり得ません。

一度リセットした方がややこしくなくていいかと。。。

更に、私が旧姓に戻るということは、 
手続きをしなければ、子供達とは別姓になってしまう。。。

子供達も同じ苗字になってもらいたい。。。

当時は新築マンション、新築住宅が建ち並ぶ地域に住んでいたので、
周りはマイホームを購入できる仲良しファミリー世帯が多く、
シングルの家庭も今ほど多くなかった時代です。

苗字が変わるなどと大それた事をする人はほとんどおらず…


離婚が決まった時、子供達とファミレスにご飯を食べに行きました。

今日は好きな物好きなだけ食べていいからね!

子供達は思い思いに好きなメニューを選び、お腹が満たされた頃合いを見計って切り出しました。

「ようやく今日裁判が終わりました。
離婚が決まったよ。
もうすぐでお家に戻れるよ。

これからはお母さんがお父さんの役割もするからね。
頑張って働くからみんな協力してね。

お母さんが1人で、、というのは不安かもしれないけど、
もし、万が一、お母さんが突然事故にあったり、災害に巻き込まれて命を落とすような事になっても、
おじいちゃんおばあちゃんがいるし、おじちゃん達もいるし、頼って大丈夫。
そして君たちには遺族年金というものがあります。
勉強する事を諦める必要もないし、住宅ローンも返済不要になるので、お金の心配はしなくていいからね。」

あーちゃんにはまだ少し難しいかなと思いながら説明していると、
そのあーちゃんが真っ先に質問してくれました。

「ママのお墓はどうしたらいいと?」

ズコッ
まだ殺さんでくれ。。。

相変わらず斜めから攻めてくるなぁ

「あはっ お墓の心配をしてくれるのね。
おばあちゃん達のお墓に入れてもらおうかな?
でもママは元気だし強いからみんなが大きくなるまでは大丈夫。もしもの時のお話ね。

それから、これはお母さんからみんなへのお願いです。
これは本当にお母さんのわがままで申し訳ないのだけど…
おじいちゃんおばあちゃんと同じ苗字に戻したいの。ママの前の名前ね。
そしてみんなの名前も変わってもらいたいの。
お友達に離婚した事が知られちゃうかもしれないけど…
でもね、離婚は決して恥ずかしい事じゃないからね。堂々と過ごしていいのよ。
名前が変わった事で誰かがからかったり、何か言ってきたらお母さんがすぐ飛んでいくから。」

そしてここからが大事なところ。

「中学校も小学校も名前を変えるタイミングはみんなの納得いく時で良いよって先生が言ってくれてるの。
どのタイミングにする?」

長男はしばらく考えて、
「受験終わって高校からでもいい?」

次男は
「僕も中学になってから。。。」

そうだよね、そうくると思ったよ。
キリがいいもんね。
旧姓とか改姓とか極力影響のない時期に。

すると末っ子あーちゃんは、
「えー、あーちゃんすぐにでも変えたいんだけど。」

強っ

「そしたら兄弟で苗字が違うって変やんか」
と次男。

「だって二人は学校が変わるからいいけど、あーちゃんどれも中途半端やもん」

そうだよね。。。
いろいろ検討して、思春期の二人の意向を重視し、
それぞれ学校が変わるタイミングで、ということで話がまとまりました。

子供の改姓については便宜上、現行の氏名を使っても良くて、卒業証書や通知表等公式な?書類は戸籍の氏名で、というお話でした。

それこそメンタルモンスターというわけではないけれど、中途半端な時期での改姓も、あーちゃんなら乗り越えてくれそうな気がしていました。

こうして、長男高1、次男中1、あーちゃん小5で苗字が変わるという状況で、約1年間は私と子供達の苗字が違う…というレアな日々を過ごすことになりました。

学年が変わり、春休みまでのT中あーちゃんが、5年生になったらY田あーちゃんになってる。。。

当時は離婚して名前が変わるというより、
再婚して名前が変わる方が多かったので、
何人かが再婚したの?と聞いてきたそうで、
あーちゃんはその度に、

「そっちじゃなくて離婚の方」

と潔く答えていました。

私のわがままを通す事で、子供達に悩みを抱えさせてしまったかもしれず…
本当に全力で守るからね!そう誓いました。

実際転校が多かった私も、さすがに同じ地域にいて名前が変わるという経験は持ち合わせておらず、
こればかりは気持ちを共有してあげられなくて、
ひたすら申し訳なさと、その事が子供達を強くしてくれると信じて前に進むしかありませんでした。

さて、更にその1年後、中学に上がるタイミングで名前が変わるというお友達からあーちゃん相談を受けました。

「名前が変わるって嫌やん?」

不安そうにお友達が聞いています。

「すぐ慣れるよ」

強っ そして回答早っ

さすがです。


私はというと、離婚で改姓した際に、どのタイミングで会社に言おうか悩んでいました。

会社では旧姓使用も認められていたので、それこそ新年迎えた後に変えようか、
異動の多い4月にどさくさに紛れて改姓しようか…
それでも給与口座の氏名が変わった事で、人事には申請せねばならず、
改姓のタイミングについての申請方法を人事に問い合わせていました。

ところが、翌日出勤してメールを開くと既に名前が変わっている。

  

私の問い合わせメールより先にシステムが反応したようで。

そして、過去に私が送信したメールも全て改姓されたものに置き換わっていました。

それこそ「誰やねん」状態

すぐに上司に声をかけて小部屋に移動。

実は……で名前変わりまして、、
想定外だったのですが、本日より結婚前の氏名で仕事させていただきます。。。

はぁ。。。

そしてにわかにフロアの皆さんざわつく。。。

大勢の社員を対象にメールを配信する事が多かったので、影響度も大きく…

すぐさま
「この度一身上の都合により…」と
重いメールを送らねばならなくなり…

その数時間後、人事から申請方法について返信がありました。

「せっかく返信いただきましたが、既に表示変わってしまっているのでもう大丈夫です」

ちょっと皮肉ってしまった。。。

そもそも改姓しようと思った時点で、ある程度は覚悟せねばならず、
どのタイミングで変わろうが同じだな、と。
要は"慣れ"なんだな、と。

「えー、あーちゃんすぐにでも変えたいんだけど。」

あーちゃん道、ブレてないです。

あなたがいてくれて本当に良かったわ


子供達を1人で育てていく決心をした時、
同時に子供達には、万が一私が居なくなるような事態になった時に、自分達で生きていく力を身につけさせないといけないと思っていました。
それは、私たちが必死だった一年。
日本中が必死だった一年。
2011年東日本大震災の年だった事が大きいと思います。
あれからもうすぐ12年ですね。。。


見出し画像は、保育園で次男くんが遊んでいた遊具を奪い取ろうとするあーちゃんです。 
実に逞しい

その光景がシャッターチャンスと思ってくださった先生に感謝です

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2 コメント

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Unknown (naotomo3451)
2023-02-10 23:09:09
もうもう、私はあーちゃんの虜になりました!
お兄ちゃん二人も本当に可愛いくて素敵だけれど、あーちゃんの凄さ、男前、潔さ!惚れてまうやろー。大変な毎日でしたね。自分なら絶対無理でした。尊敬します。三人の宝物がママを強くしたのかもしれませんね。最後また泣いてしまいました。可能なら一冊の本にまとめたらと思います。それにしても。あーちゃん素敵!
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Unknown (tka0906)
2023-02-11 09:19:33
@naotomo3451 なおともさん いつも読んでいただきありがとうございます^ ^
これまでの半生があまりにハードだったので、これからは楽しい事しか起こらないと思っています。その結果をまた見届けてください!書籍化…楽しい話題をお届けできるように。。。
返信する

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