あなたの強みは何ですか?
いろんな場面で問われる事がありますね。
私が思う、私の強みは、私が経験してきた事でしかない。
そう思っています。
決して望んで、好んで、経験したくてしたわけじゃない事でも、
そんな経験ならいらんわ、、と思う事もあるけれど、
そんな経験すらも、強みにしてしまえば、ネガティブな経験にも価値が生まれる。
ただ、それには若干時間がかかる、、というのが難点ですが。
でもいつか、必ず、自分の強みになる。
必ず。
さて、12年前に離婚した時のお話しを、少し俯瞰的に書こうかな、と先日ブログにアップしたところ、反響があったので、少し続けたいと思います。
小さな子供達にとって、両親が揃っている事は、心の健康を保つ為に、心の成長の為に必要だと、当時は考えていました。
夫として、
父親として、
大人として、
人として、どうあるべきか、、
元夫とは異次元にいるような話し合いしかできませんでした。
離婚について、どうしてそこまで動けたのか?
時々聞かれる事があります。
「子供達の中にこれ以上"人を憎む"という感情を持たせてはいけないと感じたから」
これが私の原動力となりました。
そのきっかけを作ってくれたのが、
そして、"私は私のままで生きていけ"と教えてくれたのが、
長男の一言でした。
悲痛な叫びを秘めていた当時12歳の長男が、自暴自棄にならずに済んだのはなぜか。
小学1年から少年野球に所属し、中学から硬式のリトルリーグではなく、野球部の情熱溢れる顧問の先生の指導を受けたいとの思いで、中学野球部に入部し、結果的に、危うく脱線しかねないもろい長男の車輪をなんとか外れる事なく、壊れる事なく引っ張ってくれました。
安心の場であるはずの家の中で起こる数々のストレスを野球に打ち込む事で随分発散できていたのではないかと思います。
それぐらい、ハードな部活でした。
この長男を救ってくれた野球部が、後に更に私に難題をふりかけてくれる事になるのですが、それはまた別の機会に。。。
当時長男は中学1年生。モラトリアムの時代突入、アイデンティティの確立へと着実な成長を見せ始めていました。この事は元夫にとって、大きな誤算だったのではと思います。
やっと離婚の決心がつき、すぐ動かなきゃと思ったと同時に、相手は異次元の人物です。
まともに太刀打ちできる相手ではありません。
子供達が不利にならないように、慎重かつ迅速に対応する必要がありました。
何からすべきか。。。
私もまた会社に行く事で気持ちを切り替えられ、辛うじて自分を保つ事ができ、それ故に判断を見失う事がなかったような気がします。
まずは市の相談窓口を調べて電話しました。
「はい、市の相談窓口 担当の○○です」
げっ。
特徴のあるその○○というお名前、、
市役所にお勤めのご近所さんでした。
あかんやん
「あ、すみません、間違えました」
思わず切っちゃいました。
そして、やはりここか、と児童相談所に電話しました。
ドキドキ…
優しい口調の女性の方が電話に出られました。
事の経緯をお話し、
「私は何からすべきでしょうか?」
「大変でしたね。お母さん、すぐにシェルターに行けますか?」
えっ…シェルターって。
ほんとにあるんだ…
「今は行けません。あの子から野球を取り上げるわけにいかないので」
「お母さん、何を言ってるの?お子さんがもう既に訴えているんですよ?」
「ええ。そうなんですけど、あの子が自分を見失わない為にも、今あの子から野球を取り上げる事は出来ないんです」
「とにかくよく考えてください。何かあればすぐに連絡くださいね」
ふむ。
どういう手順を踏めば、子供達を正当に守れるのか。子供の福祉において、活用できる制度があれば、、と思って聞いたつもりだったのですが、最初の段階で意見が合わず。。。
恐らく、元夫との離婚は、裁判になるだろう事は容易に想像できていました。
その時に、こちらが不利になる状況、情報、事案を作りたくない、その為の正攻法を知りたかったのです。
逆に元夫はたくさんの事案を作ってくれていたので、客観的に見れば勝てる裁判…のはず。
離婚を決意するまでに離婚にまつわる様々な本を読み、もちろんドラマの離婚弁護士1.2も制覇し、知識だけは増えていましたが、ゴールまでの手順。これは人によって違うので、マニュアル通りに行かず、そこを誤ってはいけないと思っていました。
続いて、県の女性相談窓口に電話しました。
こちらは軽く事の経緯をお話しすると、一度直接お話しを伺いたいのですが、という事で、仕事終わりに面談の予約をしました。
ふぅ。。。
この頃になると、寝なくても体が保つような感覚で、常に脳が働いているような、、すごいテンションで過ごしていました。
自ずと体重も減っていき…離婚あるあるですね。
定時で終われるはずなのに、私の都合に合わせて19時から面談をしてくれるという。
ひっそり静まり返った薄暗いフロアを抜け、新設された新しいビルの匂いが私の初めの一歩だよと迎え入れてくれている、そんな気がしました。
面談室のドアを開けると、3人の女性の方が座って待っていました。
そのうちの1人の方が、臨床心理士だと紹介され、あぁ、私のメンタル面を判断されるのかな、と思い、努めて冷静に、感情的にならずに、順序立てて伝える事を意識しました。
一通り話終えると、、、
「お母さん、まずはお家を出る事から考えましょうか。
そして、離婚に向けて調停の申し立てを同時進行で。」
「あの…通常こういう話をした時、両者の意見を聞かないのでしょうか?
私が一方的に喋って、夫の事を事実より誇張して話したり、自分の有利になる事だけしか述べなかったり、という事があるかもしれない中で、元夫の言い分もあるだろう中で、どうして私の言っている事が事実だと思われるのですか?」
適当に返事をされていると感じた訳ではないのですが、公平かつ正しい判断に基づいてのアドバイスなのかが知りたくてお尋ねしました。
すると、相談員の方は、
「あなたを見ればわかります。
仮に裁判になったとしても、今ここでお話しされた事をそのままお伝えすれば、大丈夫です。」
嬉しかったです。
見ず知らずの方が、たった今私の話を聞いて、私の言う事を信じてくれた。
それだけでとても救われた気がしました。
そして相談員の方は、続けて
「それから、、、
ご主人は人格障害です。
弁護士さんの力を借りて乗り越えてください」
人・格・障・害
唖然としました。
と同時にスッと腹落ちしたような、妙な納得感があり、長年感じていたなんとも言えない感覚はそう言う事だったのか。
初めて耳にする言葉でしたが、パーソナリティ障害とも言われ、元夫の育った家庭環境が大きく影響している事はなんとなくわかっていました。
それ故に、私がなんとかしなきゃと思っていた部分もあります。
でも今は3人の子供達の母親で、私が守るべき相手は子供達。
「ありがとうございます。」
私は何度も頭を下げて、子供達を預けている実家へ急ぎました。
ただいまー!
こうやって振り返ると、私は会うべき時に会うべき人と出会っていたのかなと感じます。
人生は選択の繰り返し。
1日の始まりから既に、
時間通りに起きるか起きないか。
ウォーキングに行くか行かないか。
おはようと挨拶するかしないか。
朝ごはんを食べるか食べないか。等々。
どちらの道を選ぶかが分かれ道だとして、
行動を起こした方に分がある気がします。
そしてこの行動を起こす事が結果的に自分を自分らしい人生に導いてくれているのだと思います。
就職活動、転職、仕事を見つける上で問われるあなたの強みとは?
今ちょうど3人の子供達がその渦中にいます。
世の中経験したもん勝ちです。
自ら動いてたくさんの経験をする事がきっとあなたの強みになると信じています。
動けば運も筋肉みたいについてくる
ゲッターズ飯田さんの言葉ですが、体育会系で育ってきた3人の子供達にはフィットする言葉だな、と。相談があるといつも最後にこの言葉を伝えています。
〜つながる つなげる〜
いろんな経験を経て今があるので、これからの私の人生は多分、、楽しい事しか起こらないと思っています(^^)v
またいろんなジャンルの引き出しから少しずつ取り出してお見せしますね!