昨年、とても大切な友人が突然天国へ旅立ってしまいました。
青春を、とても濃い青春時代を共に過ごし、共に旅に出かけ、これからもたくさんの思い出を共有できると思っていたのに。
先日はそんな彼女の誕生日でした。
おめでとうを言い合っていたのに、今年はそれも叶わず。
突然彼女の命を奪った正体は、脳腫瘍でした。
当たり前に来ると思っていた明日が当たり前ではない事を痛感し、日々後悔のないように、、、
そんな彼女からのメッセージとして、脳ドックを受ける事にしたのは昨年11月。
わからないことだらけの初めての脳ドック。
頭部MRIに頸動脈エコーをオプションで追加して、その日のうちに結果説明を受けました。
ひとまず脳の結果は見たところ問題なしとの事。
自分の頭の形を初めて見て、あまりの不恰好さに直視するのもお恥ずかしい、、
とりあえず何もなくて一安心。
2〜3年置きに検査するとより安心ですよ、と。
そして最後に一言。
「脳は異常なかったのですが、甲状腺に腫瘍があるようで紹介状書きますので詳しい検査受けてください」
ん??
脳ドックで甲状腺に所見あり?
オプション付けてて良かった。
しかし、自覚症状全くありません。
紹介状ねぇ。。。
気になりながら半年が過ぎ、、、
彼女の一周忌で再度脳ドックの事が頭をかすめ、、、そういえば再検査受けなきゃいけないなぁと意を決して先月のお盆休みに受診する事にしました。
かれこれ9ヶ月経ってのことですが。
さて、何科を受診なのでしょう?
甲状腺を診療科に掲げるクリニックもありますが、結果また大きな病院に、、となってもいけないし、とりあえず受診履歴のある総合病院に行ってみる事に。
受付の方から「何科ですか?」と聞かれて、
逆に「何科なんでしょう?」と聞き返し、
てっきり内科系と思っていたら、
「耳鼻科ですね」だそうです。
耳鼻科⁈…
想定外ではありましたが、甲状腺を得意とする先生が女性だった事で緊張感も若干和らぎます。バイアスをかけてはいけないとわかってはいますが、女医さんというだけで、ソフトな印象にて初診のビビリな身にはありがたいです。
番号を呼ばれて診察室に入るや否や、、、
そうだった!耳鼻科だった!!!!
それを象徴する頭部まで支える背もたれ付きの耳鼻科特有の患者用イス。
丸椅子に座る気満々で入室したのも束の間、問診票を見ながら先生にとってはルーティンの「とりあえずお鼻見ますね」と細いファイバーをスルスルっと挿入され、、、
い、いきなりファイバー
そう、私が耳鼻科を受診したのはかれこれ、、20年以上前ではないか?
その時は確か器具で鼻腔を広げて鼻鏡?で覗く、、そんな時代で、そもそも甲状腺の受診なので、喉を触られる事はあっても鼻にファイバーは想定外。
でも、小さなファイバーは案外痛みもなく、かえって楽じゃん🎵ぐらいな感じでした。医療技術の進歩を実感。
「うん。喉はきれいですね。まずは腫瘍の確認でエコー取りますので外でお待ちください」
そう言われてエコー検査室へ。
腹部エコー、胸部エコーは経験ありますが、喉のエコーも当然ながらゼリー塗るんですね。そして同様に画像を見ながら先生が「うーん、そうですね。左と右と、、小さいのも入れて3つ。とりあえず大きい方2つは細胞診しましょうか」
でたー、細胞診。8ヶ月放置していた理由の一つ、細胞診〜
要は、細胞を取って検査するわけですが、
甲状腺という事で、喉ですよね。喉に針刺すんですよね。。。
覚悟してきたとは言え、今日の今日?心積りが…。
先生はエコー画像を見ながらポイントを探り当て、、、
「注射より少し痛い程度です。いきますね〜」
私の両手は手汗びっしょりです。
落ち着け〜、落ち着け〜と自分に言い聞かせ…
ふぅ〜 大きく深呼吸して、、、
あ、でも、首に刺しているという映像をシャットアウトすれば、確かにちょっとチクッとする程度で、数十秒なので想像よりもしんどくありません。
無事採取し終えて、刺した場所の止血を確認されてた看護師さんが
「お肌弱い方ですか?エコーのゼリーでまけてるかも。首周りが赤くなってて…」
「あ、、それ、日焼けなので大丈夫です。」
そう、受診を躊躇した二つ目の原因、甲子園の高校野球観戦焼け。しかも首周りのみ。。。
皮が剥けるほどの日焼けにて、その後はどんなトップスを着ても目立つので今更ながら日焼けストールを巻いたりして隠してました。
まさか、そこに針を刺す事になろうとは。。。
その後、CTも撮って検査は無事終了。
さて、2週間後、検査結果を聞きに再度耳鼻科へ。
今日は結果だけなので構える事なく診察室の扉も軽く感じます。
例の耳鼻科の椅子も相変わらず苦手だけど、結果を聞くだけだし、とスンッと座り、先生と一緒にモニターを覗き込む。
良性の文字が見えてひとまず胸を撫で下ろし、細胞診の結果を先生が説明されて、
「半年か1年毎に細胞診はやった方がいいので、細胞診できるクリニック、ご近所の医療マップで確認して見てください。紹介状書きますので」
先生は看護師さんに「Uターンで」と指示を出され、外で待つように促されました。
ふーん、こういうパターンはUターンって言うんだ、、と思っていたら、
「すみません、もう一度診察室へ入ってもらえますか?」
ん?どした?どした?忘れ物?と入室すると、
「かけてもらっていいですか?CTの結果をお伝えするのを忘れてまして。」
あ、なんだ。良性だったからもう別にいいけどな、と真剣にモニターを見るまでも無いと思っていたら、、、
「それがCTの結果、副鼻腔炎みたいで。ちょっとお鼻見せてください」
という事で、また予期せぬお鼻ファイバー
ま、これはそんなに苦痛じゃないのでね。
為されるがままでいると、
「好酸球かな…」先生がポツリ呟きまして。
あ、、、!
「あの、実は好酸球性食道炎持ってまして。」
「そうなの???!!!」先生もビックリ。
一応問診票にもアレルギー欄に記載はしていたのですが、これまでの経緯を先生にご説明。
匂いは?頭痛は?等いくつか問診を受けて、
「なるほど。アレルギー体質なんですね。副鼻腔炎も好酸球性副鼻腔炎があるんです。可能性ありますね。とりあえずさっきの紹介状は一旦無かったものとして、1ヶ月お薬服用して再度受診お願いします。」
なんと。
好酸球性副鼻腔炎。こちらも指定難病です。
結果を聞いて帰るだけかと思いきや、処方箋を持って病院を後にする事になり、、、
脳ドックオプションの頸動脈エコー→甲状腺所見→耳鼻科で細胞診とCT→副鼻腔炎
検査費用も去ることながら長い旅路でございました。
最近大人の食物アレルギーを取り上げる番組も増えましたね。
原因不明の体調不良が食物アレルギーの場合もあります。
病気もアレルギーも上手に付き合っていかないといけまけんね。
先日福岡の幼馴染が研修で関西へ来たとの事で、三宮で食事をしました。
検査結果を聞いた数日後だったので、薬膳鍋と中国茶のお店をセレクト。
なぜ薬膳鍋?と尋ねる幼馴染に、脳ドックからのいきさつを語りながら夜はふけていくのでした。
ご友人本当に残念でしたね。まだまだお若いのにと思うと切なくなります。
結果、まずは一安心でした。これからは一病息災と思い検査をされたら、かえって元気で過ごせると思います。お大事になさって下さいね。なおとも
自分の体力や健康を過信してはいけ世代にいる事をすっかり忘れがちなので、メンテナンスしながら快適に過ごせるように気をつけようと思います(^.^)