20年ほど前の元夫の不倫の話です。
サレ妻だなんて要らぬ経験だわと思いますが、でも、私の場合この経験が役立って?!今につながるのですから、やはり無駄な経験ってないのだなぁとしみじみ思います。
続きです。
沖縄から帰ってきてきてからというもの、元夫の我が家への帰宅率が若干上がりつつありました。
子供たちの可愛さを思い出したのか。
私の親族を前にして猛省したのか。(してくれ!)
彼女との暮らしに飽きてきたのか。
理由は分かりませんが、帰宅率が上がるにつれて私のストレスも増していきます。
せっかく邪魔者のいない平和な日々だったのに帰ってくるや否や、モラ夫炸裂して、相変わらず子ども達を叱り飛ばしては泣くまで追い詰めている。
それを見て「何しに帰ってきたの?」と、また私と口論になる。。。
の、繰り返し。
この頃、元夫と彼女のメールでは、彼女が元夫の気持ちを確認する内容が増えます。
本当に愛してる?
信じていい?
嘘はない?
ハハ、嘘だらけの元夫を信じてるのね。
もうほんとくれてやるのに。。。
彼女とそんなやりとりを電話でした事もあります。
私の方が彼を幸せにできる!
と、断言されたので、どうぞどうぞと。
その頃元夫の携帯でやりとりしていた内容の中に気になる一文を見つけます。
「アパートのけんで ふどうさんからじっかにでんわあったらしいけど なにもないとおふくろにはつたえている。あぶなかった。しんぱいしなくていいよ。さっきふどうさんにれんらくして げつようびに やちんふりこみます」
注:初めて読まれる方に解説です。
元夫の不倫相手は、外国の方ゆえに、平仮名なのです。
元夫がアパートの家賃を払っていけるほどの
財力はなく、ゆえに借金して、、になるのですが、どうやらそれも底をつきはじめたようです。
当然です。
それよりも…
えっと、、、
義母さん、、グルですか???
そこは問い詰めて解約させるんじゃ無いんですか??
これらのやりとりは、後にまた携帯を没収した時に明らかになったのですが、元義母にとっては息子可愛い、ですよね。
気持ちわかります。私も息子可愛いですから。
その息子の緊急事態にもこれ幸いと彼女と連絡を取り合っていた父親失格のレベル感よ。
もうこれで充分です。
どうすれば離婚に持っていけるのか、ひとまず弁護士無料相談に行ってみる事にしました。
限られた30分でこれまでの経緯、今後の希望、一気に話せるだろうか。。。
整理しながら、時系列に大きな出来事のみメモに書いて、、、
仕事終わりに予約した時間にいざ出陣!
最初に相談した弁護士の先生は、50代と思しき男性の方で、私が差し出したA4サイズの"概要"を見ながらフンフンと話を聞いて、
「それで?どうしたいんですか?」
「元夫とは離婚します。元夫と彼女に慰謝料請求したいんです。」
「うーん、、相手のご主人から慰謝料請求されたらどうします? W不倫の場合、男性側、つまりあなたのご主人の方が分が悪いと思いますよ。」
「…その時はその時です!離婚すれば私には関係ない事ですから。」
「それから、彼女の働き方ですけど、、おそらく毎月定額のお給料というわけではないですよね。慰謝料もお金の無いところからは請求できませんよ?」
「…? 慰謝料払う為に働いてもらいますよ!」
「…そんな、夜の飲み屋なんて、点々とするに決まってるじゃ無いですか。それに、、入国審査とか大丈夫な人かどうか。そもそも不法な場合は論外です」
「そんな…。不法かどうかは調べればわかると思いますけど? それに英会話の講師もやってるはずです!」
「それもアルバイトでしょ?先程から言ってるように正社員で毎月の定額の収入が無ければ、逃げられて終わりです。そしてご主人があなたに慰謝料払うっていっても、財源は同じでしょ?」
「あなたが労力をかけてやったところで、お金は入ってこない代わりに傷つくだけですよ。」
「わかりました!もういいです!」
話にならん!
女性ならこの悔しさわかってもらえるのでは?と今度は女性弁護士のところを探して相談に行きます。
2度目とあって、説明もスムーズです。
しかし、返ってきた言葉は1度目と同じように、
「相手のご主人から慰謝料請求されますよ?」
「無いところからは取れません」
「あなたが傷つくだけですよ」
つまり、元夫は、不倫するのに1番ていのいい相手を選んだということですか??
納得いかないっすよ!
もう慰謝料なんてどうでもいいわ。
とにかく離婚できれば御の字。
いよいよ決行する時がきたわ。
そう思って、私はこれまでの経緯を記録した資料をプリントアウトし、3部ずつセットしてある家に向かいました。
私の父、元夫の父にも話があるとそこへ呼び出して来てもらった先は、、、仲人の家。
仲人さんは義両親と親戚付き合いをしている夫妻で、私に入信を勧めた人でもありました。
そもそもその宗教に何を学んできたのよ⁉️と言いたいところですが、まぁそれは置いておいて。。。
仲人夫妻、父、義父を前に、一切合切ぶちまけました。
途中まで話したところで、義父が、
「もう、いいよ。話さなくていいよ。あいつ呼び出せ」
話を遮られ、あまりの出来事にため息をつく仲人夫妻。
私の父は怒りに口を真一文字にしたまま無言です。
こんな事に呼び出してすみません。
でもこれだけの仕打ちをされたので、内容を知ってもらった上で、、、
離婚したいです。
そういうと、仲人夫妻が最初に口を開きました。
仲人「大変だったねえ。しかしどうして。。。
あなたの気持ちはわかりました。
ただね、子供達が小さいからねぇ。。。
もう相手の人とは別れたんでしょ?」
父「おまえ1人で育てるのは大変だぞ。まだ小さいし。」
え、え、ちょっと待って、この流れ何?
今の私の話聞いてた?
すると、義父が突然立ち上がり、ソファの横にしゃがんだかと思うと、
「頼む!このとおりです。あいつのした事はしょうもない事で、離婚したいと思うのもわかるが、子供達がまだ小さいし、何とか許してやってくれないだろうか?」
そう言って、目の前で、、土下座したのです。
私は、謝って欲しくて、元夫に改心して欲しくて説得して欲しくて皆に説明した訳ではなくて、
ただ離婚離婚と喚いてるのではなくて、これだけの事があったのだから、離婚しますねの宣言のつもりだったのです。
離婚となった時、自分の父ならまだしも、義父や元夫寄りの仲人さんに、元夫の都合の良いように離婚原因が伝わってしまうのではないかと、それが嫌で自分の口で説明したかったのです。
嘘でしょー。。。
「あ、頭あげてください」
こんなセリフ、ドラマや映画じゃなくて、実生活で使うなんて考えてもないですよね。
モラ夫の何倍も輪をかけたモラ義父が私に頭を下げている。
そうこうしているところへ、仲人夫妻から呼び出された元夫も、仲人夫妻の家に到着。
部屋にいる全員から鋭い視線を浴びながら、元夫はバツの悪そうに突っ立っていて、
弁解の余地なく、
「彼女とは別れろ。まだ子供達小さいんだからしっかりと父親として自覚して、まずは仕事しっかりやれ!」
義父からの叱咤にハイっ!と太い低い声で返事する様は、親分の指示に従う子分の返事、まるでマル暴の映画さながら。
なんだか私の思いや意見、まったくかき消されてる感じですけど、
「私、やり直すつもり無いですよ?」
(その為に泳がせてたんですから。)
すると元夫が、
「あいつとは別れる。家に戻って来たい。子供達の父親としてまた頑張らせてくれ」
はぁ。。。
また私1人が意地を張ってる悪者のようになっていく。
5対1の多勢に無勢。
浮気は男の甲斐性、そんな時代の人々の前には、許さないと息巻く私の器が小さいだろう、、と。
まさかの思わぬ展開に更に元夫が続けます。
「実はあいつとは別れるつもりで話をしたら、"手術したんだから慰謝料払え"と脅されている。」
と、この期に及んでぶっとい矢を突き刺して来ました。
なんて日だ
続く…
手術の意味は察していただけるかと思います。
結局不貞行為の"証拠"は抑えられていなかったのですが、飛んで火に入る…カモがネギ…棚ぼた?自ら告白してくるとは。。。
見出し画像は当時のカレンダー。
子供達の行事に埋め尽くされるはずの可愛い表紙とは裏腹に、元夫のあれやこれやを記録する羽目に。。。
ほとんどのカレンダーは捨ててますが、これは証拠として保管。
そして、この年、私33歳。本厄でした。
このカレンダーの絵、我が家にもあります。カレンダーの絵とはまるで違う日々だったのですね。
本当にドラマを見ているみたいです。大変だったねー!よく、頑張ったよ! なおとも
ドラマシリーズだとしたら、ワンクールに2時間スペシャルまではいけるかもしれません。内容証明の話はまだもらうパターンもありますので笑