釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

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雑談:モナリザの絵の秘密

2013-09-23 10:57:30 | その他の雑談
レオナルド・ダ・ヴィンチの、あの有名な『モナリザ』の絵画が・・・確か中学生だったと思うが・・・私の通っていた学校の教室の黒板の上に掲げてあった。勿論、複製画だが、私は其れを見るにつけ或る気味悪さを感じていた。

気味悪いという表現は適切ではない。
もっと正確に言うと、天才という者の対する言いようのない畏怖を其の絵の奥に私は感じていた。

通常の人間達と、天才と呼ばれる人間との間にある埋めようのない深淵を私は感じていた。

罔(くら)いとでも表現できそうな其の深淵の向うから、此の絵画は微かな冷笑をもって私を見ているような気がした。 『微かな冷笑』と書いたが、其れは天才への近寄りがたい私の畏怖の主観である。
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mixiの或る人が、『ダビンチの有名な自画像のデッサンを裏返しにして縮尺を調整すると、モナリザの顔とぴったりと重なる。その点に関する考察』をしたと其の人のPFに書いてあった。

私は其の考察に興味をもったので、より詳しい内容を訊いた。HNがヨセフさんという方である。興味がある人もいるかも知れないので、その回答を以下に引用しよう。
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ダビンチの有名な自画像のデッサンを裏返しにして縮尺を調整すると、モナリザの顔とぴったりと重なります。

これは他の人も認める所です。ここまで一致することは偶然でも下手な絵描きが肖像を描くと自分に似てくるのとも違います。

両性具有とかいろいろなことが考えられますが、私はネオプラトニズムにある美との一致、反対するものの一致という思想が隠れているのではないか。

ダビンチの手記には哲学を否定するようなことが書かれていますが、ここには当てはまらないと考えました。

ダビンチの老いと若い女性、男と女、変わりゆくものと変わらざるもの、生と死などが読み解けました。

背景にある二つの水は高さが違いずれています。この湖は生のガリラヤ湖と死の湖である死海にあたると思われます。

モナリザのリザはエリザベツの略称だとすると、キリスト教の洗礼者ヨハネの母親の名前です。

ダビンチが生涯モナリザと一緒に持っていた絵がそれこそ両性具有的な洗礼者ヨハネの絵でした。二つの絵を対にして持っていたのです。それは母息子の対になります。

そして、聖アンナの膝に聖母マリアが乗っている聖母子像です。聖アンナと聖母マリアの母娘の対、そしてマリアとイエスの母息子の対があります。

聖母子像の絵はモナリザと洗礼者ヨハネの絵を結びつけるように真ん中に飾っていたと思われます。

母息子の対が二つできると聖アンナが余ってしまいますが、聖アンナと対になるのはダビンチ自身です。

そうすると父はどこにいるのでしょう。聖母子像の青い衣装の形をたどると禿鷹の形になると言われていますが、私には白鳥のように思われます。

白鳥はゼウスが身を変えて、レダに子どもを産ませたと言うギリシア神話を意識しているのではないかと思われます。ダビンチの弟子がそのような絵を描いています。

ギリシア神話とキリスト教伝説という一見矛盾するようなものを絵の中で結びつけていると考えました。

思い出すままに書きましたが、だいたい以上のことを描いたのです。

 (注:読みやすいように原文に空白行を私が入れている)
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私はキリスト教も西洋絵画もギリシャ神話も全く無知である。上に引用した解説を私はネットで調べながら読んだ。

私は以下の文章を添えて、其の方の回答へのお礼を送信した。

『芸術作品というものは、それ自体が一つの完璧な鑑賞対象となり得るものですが、その鑑賞者の眼力・・・即ち真の意味での教養・・・によって、より深く理解を深めることができるのですね。』

ときおり、テレビで絵画の解説をしている。いつだったか、フェルメールの絵画の『秘密』について解説していたが私は面白く見た。

ps 話題はことなるが昨日と一昨日、NHK BSで現代物理学の最先端の話題の番組が放送された。
この世界を、一つの方程式で表すという物理学者達の挑戦のドキュメンタリーである。面白そうなので録画した。

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