『鳥のなく山を おり来てたそがれぬ。
つひに一つの その鳥のこゑ 』
***
作者は今朝も宿主の人に別れの挨拶をして山に入った。
ひとすじの道が、どこまでも続いている山だ。
いくつの峠を越してきただろうか。
もう黄昏(たそがれ)てきて山の向こうは、もう翳(かげ)っていて暮色とは、あのような光の翳りを言うのだろうか。
結局、今日も山では人には会わなかった。
ただ、姿は見えないが遠くから鳥の鳴き声が時折する。
すると、突然、一匹の鳥が作者の肩過ごしに飛んで行った。鋭い声を発して・・・
***
私は神を信じたい。いや、これは正確な言い方ではない。
眠られない夜、私の小さなひ弱な魂に寄り添って、そっと手をさしのべてくれるような「大いなるもの」が、私はとても欲しい。
つひに一つの その鳥のこゑ 』
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作者は今朝も宿主の人に別れの挨拶をして山に入った。
ひとすじの道が、どこまでも続いている山だ。
いくつの峠を越してきただろうか。
もう黄昏(たそがれ)てきて山の向こうは、もう翳(かげ)っていて暮色とは、あのような光の翳りを言うのだろうか。
結局、今日も山では人には会わなかった。
ただ、姿は見えないが遠くから鳥の鳴き声が時折する。
すると、突然、一匹の鳥が作者の肩過ごしに飛んで行った。鋭い声を発して・・・
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私は神を信じたい。いや、これは正確な言い方ではない。
眠られない夜、私の小さなひ弱な魂に寄り添って、そっと手をさしのべてくれるような「大いなるもの」が、私はとても欲しい。