釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

ホラホラこれが僕の骨だよ

2014-04-20 12:33:21 | 釋超空の短歌
っていうフレーズが昨夜寝ていたら突然私の頭に現れた。
なにかで見たな、と思って、朝、ネットで調べたら中也だった。

白い白い骨だよ、というフレーズもあるかと思ってたら
それは錯覚だった。

しろいぃぃぃしろいぃぃぃ花だよょょょょ

って歌と・・・そんな歌もあった気がするんだが・・・混乱したらしい。

***

私が私の骨をぶらさげて、ホラホラこれが僕の骨だよ、と
だれかに見せるのも面白いな、と思う。

しかし現実はもっとタチが悪い。

火葬場の釜から引き出された砕かれた骨を私は何度か見せられてきたが、
あれは実際のところ悪い冗談だと思う。

真面目な顔して、箸でつまんで、
ホラホラ此れが***ちゃんの骨だよ・・・・

***
私はなんの脈絡もなく釋超空の歌も思い出していた。
***

『闇夜の 雲のうごきの静かなる 水のおもて堪えて見にけり』

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山深い土地で一泊の宿をとった作者はふと目を覚ます。
その宿の横には小さな川が流れているらしい。
その川の流れの音が低く聞こえてくる。

作者は、その川側にある窓を少し開けて外を見る。
外は暗闇だけれど、月明かりがして夜空には遠く雲が見える。
夜風は感じないのに、その雲は静かに動いているようだ。

作者は、川に目を移す。
よく見ると川面(かわも)の動きも見える。
あいかわらず、その川の音が低く聞こえてくる。

作者はその川面をいつまでも見つめている。
自身の心のうちを見つめているように・・・

雑談:『ゼロリスクの罠』

2013-12-31 15:10:11 | 釋超空の短歌
先日、紹介したホームページの書評を読んでいる。

掲題の本のタイトルは『ゼロリスクの罠---「怖い」が判断を狂わせる』(佐藤健太郎、光文社新書)だが、此の本の書評が当該ホームページの2012/09/24付けで記載されている。
興味あるかたはご覧になるとよい。

本来は此の本自体を読むのがベストだろうが、上記の書評だけでも私には充分である。

以下の文章だけでも、私自身大いに反省すべき点が指摘されていて身に染みる。いくつか引用しよう。

・「危険」は実在するが,「安全」は実在するものではない。

・つまり,「安全」とは幻影にすぎないのだ。

・私達はどう考え,どう行動すべきかについて考察するのが本書であるが,その基本思想は「現実を知り,お伽話を排除し,無知による恐怖を取り除く」ということになると思う。

・このようにして、私たちは常に7000ベクレルの内部被爆を受けているのである。このような事実を無視して、放射能を怖がっても意味がないのである。怖がるのは正しい知識を得てからでも遅くないはずだ。

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この書評を読んだだけでも、いかに私(たち)が、己の無知により翻弄されているかが分かる。

事実、当地の新聞には当地のどこそこの放射能線量が何ベクレルかというマップ掲載されていたし、また食品の放射性物質の検査結果表が掲載されていた。

果たして、私(たち)は此の放射能汚染についても、
『お伽噺』に翻弄され無用な恐怖を煽られてはいないか?

『現実( 真の知識 )を知る』ということが如何に大切か、何よりも私(たち)自身にとって。

それを教えてくれる書評である。

雑談:実に面白いホームページの紹介

2013-12-30 15:46:01 | 釋超空の短歌
既に御存知の方もおられるかも知れぬが下記のホームページが実に面白い。

http://www.wound-treatment.jp/

作者は夏井睦(まこと)というお医者さんだが、御専門の話もさることながら、エッセー、書評、映画評論の面白さは抜群である。

ご存知ない方は是非、ご覧になると良い。

私は暫く此れを読みふけるつもりである。
PCモニターで読むのは苦手だが。

雑談:『カティンの森』の教訓 

2013-12-21 14:56:56 | 釋超空の短歌
先日、NHK BSでアンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』(2007年)が放送されたので録画しておいた。昨日、観たが、途中で頭痛がしてきたので全部観るのを放棄した。が、録画そのものは破棄していない。当方の気力が出てきたら、その際、継続して観るつもりだが果たして、どうなるやら・・・・

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スターリンといい、ヒトラーといい、他にも大勢いるだろうが、こうも大悪党となると言語を絶し、小生のような気の弱い人間は目がくらみ、大英雄と区別できなくなってしまう。

『カティンの森』の教訓。『アウシュビッツの教訓』。『ヒロシマの教訓』・・・・
その他、人類史上無数にあるに違いないジェノサイド等の教訓。それは何か?

ミもフタもない回答は・・・事実其れしか回答はないだろうが・・・人類という種の病理に結局、帰着する。『ホロン革命』(アーサー・ケストラー著、工作舎)のプロローグに書かれていることこそ、人類という種の病理として私は首肯せざるを得ない。

雑談:A.タルコフスキーの映画音楽CD

2013-12-20 09:34:50 | 釋超空の短歌
私はA.タルコフスキーの映画ファンの一人だが、彼の映画のサウンド・トラック版CDを私は愛聴している。

このCDのタイトルは『SOLARIS,THE MIRROR,STALKER』だから、このタイトルの彼の映画での音楽がCDに13曲収められている。作曲者は全てE.アルテミィエフ。

その中でも私のお気に入りは「STALKER-TRAIN」「STALKER-MEDITATION」の2曲。

前者はタルコフスキーが亡くなった時、NHK・TVでの追悼番組で武満徹が褒めていた曲で、此の曲がBGMとなっている「STLKER」での映像は私の最も好きな映画映像の中の一つ。

後者「STALKER-MEDITATION」は、私の最も好きな映画音楽の中の一つ。

http://www.youtube.com/watch?v=pP1QXKbhqr4

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以前、2CHで話題になったことだが、タルコフスキーは映画撮影において、馬を実際に殺したそうだ。そして殺した馬は映画撮影スタッフ一同、食べてしまったそうだ。

事実かどうか私は知らないが此の件の正当性の当否が話題となった。

タルコフスキーが生きたスターリン圧政下の時代背景を考えると、タルコフスキーや彼の映画を、単純に「崇める」ことは、あまりに甘いというか「平和ボケ」と言われても仕方ないかも知れない。