旅死にの墓あり草の包みたり
ひそけさや野分けの後の石塔婆
水の面暗きうねりの上明かり
をとめあり穴井の底のくらき影
旅死や今はの言葉なかりけり
闇夜かな雲の動きの静かなる
馬塚に何を供えん涙雨
歳深き山にて響く風の音
ひたぶるに霄(は)れゆく峰を見たりけり
ひそけさや野分けの後の石塔婆
水の面暗きうねりの上明かり
をとめあり穴井の底のくらき影
旅死や今はの言葉なかりけり
闇夜かな雲の動きの静かなる
馬塚に何を供えん涙雨
歳深き山にて響く風の音
ひたぶるに霄(は)れゆく峰を見たりけり