トドムンド日誌

DE曽根崎デッド・エンド・ストリートPARA中津マージナルヴィル[トドムンド]の赤裸々な記録である。

何故・・・なのか、といいますと

2009-03-03 12:06:20 | Weblog
 ところでみなさん、Todo O Mundoの正式名称ってご存知でしたか?

 サブタイトルはいっぱい付いています。

 和洋亜現古未来折衷酒場、とか、多国籍ダイニング・バル、とか、いろいろ言われています(←勝手に言っています)。

 まあ、人のパーソナリティにもさまざまな顔があって、見る角度によって異なるのと同様、お店もまたその性格は多重人格的であります。

 さて、その正式名称とは・・・「Cafe Rafflesia TODO O MUNDO」って言うんですよ。

 な・な・なんと、アタマに「カフェ」って付いとるぞ、びっくらこいた・と言うヒトがいてもいなくても話は進みます。

 それは、12年ほど前に曾根崎デッドエンドストリートにTODO O MUNDOが出現した時から、そんな名前だった、というわけだけでもなく、まあ最初は、そうだったのですが、つまり、フランスの「カフェー」のような店にしたかったわけなのですね。パリなどの、露地をちょいと入ったところにある「カフェー」は「食堂」と「喫茶店」と「バー」のカルいコムプレックス(複合体)という趣があって、気軽にお茶もお酒もそして食事もできて、話にも花が咲く。文化人も集まり、政治談義や文学論、はたまた最近売り出し中の女優の品定めとか、清濁硬軟取り混ぜながらもわいわいがやがやと時間が流れる・と、そんなものを目指していたわけです。

 ところが、ここからはみなさんご存知のように、曾根崎の場合、二階に「堀ゴタツ」が発見!!!され、三階にVIP的謎の部屋が出来、お初鍋などもメニューに加わり、「アンエクスペクテッドな発展!!!」を遂げていくわけです。

 個体発生は系統発生を繰り返す・これは生物学の、よく知られた理論ですが、簡単に言いますと、おかあさんのお腹の中の人間の胎児の姿を追っていくと、「魚の形→両生類→爬虫類」とカタチを変え、最後に人間らしくなってくるわけです。ボクもアナタも彼・彼女も。

 人間ではありませんが、人間のやってるお店・なんてのも、そういう意味では優れて生物学的です。そして生物は「環境」にも左右され、それに適応しながら進化を遂げて来た。これもまた進化の定理ですよね。そんな中でお店もまた「以前とは違うんだけども、違うレールの上でよく似た発展を」遂げていくわけなんです。

 中津に移って来たら「鉄板」があった。二階もあった。小上がりがあった。お風呂もあった。

 そのような「環境」に適応しながらお店が最近、突然出現してしまったわけでした。お騒がせしました。

 人生の「出会い」なんかとも重なるハナシですよね。

 それでも「カフェ」と名乗り続ける訳は、形態の如何に関わらず、先ほど言いました、「露地をちょいと入ったところにある「カフェー」は「食堂」と「喫茶店」と「バー」のカルいコムプレックス(複合体)という趣があって、気軽にお茶もお酒もそして食事もできて、話にも花が咲く。文化人も集まり、政治談義や文学論、はたまた最近売り出し中の女優の品定めとか、清濁硬軟取り混ぜながらもわいわいがやがやと時間が流れる」なんてのがいいんだな・やっぱし、ってことなのです。

 鉄板があってもね。

 おいしいスマトラ・マンデリンのコーヒーいれますよ。チャイ・もね。