リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

★お知らせ★




思うところがあってFC2ブログに引っ越しました。 引越し先はこちらで新規の投稿はすべて引越し先のブログのみとなります。

蠢く虫虫虫

2006年07月01日 | Weblog
 カッコーの鳴き声が遠くから聞こえてくる田舎の病院の目の前は千曲川で、解禁となった鮎つりをしている人の姿が見える。病院はイワツバメのコロニーとなり、えさを求めた親ツバメたちが病院の周り飛び交っている。彼らにとって病院の古い建物は岩山としか認識されていないのだろう。そんな病院の古い2つの病棟をつなぐ渡り廊下を洞窟と勘違いしたのかコウモリが飛んでいるのを目撃したこともある。
 病院の窓からは八ヶ岳と浅間山のきれいな姿が一望でき、近くの山の景色は春から夏にかけて緑がどんどん濃くなっていく。自然が豊かだと人はいうけれど、そんなにいいことばかりではない。田んぼの蛙の合唱が聞こえなくなったと思ったらこんどは虫の季節だ。すぐ外のりんごの木には毎年アメシロ(アメリカシロヒトリ)という毛虫がいっぱいわいて殺虫剤をまくので窓を閉めてくださいなんて連絡が入る。
 先日はうっかり窓を閉め忘れたため病棟が虫だらけになり大変なことになっていた。蛍光灯の下につもっているものは埃かとおもったらよく見れば虫の亡骸なのだ。ここ数年で、病室にはやっとクーラーが入ったけれども、寮にはクーラーはないため、夜は窓を開けて寝ることになるが、網戸をしていても、蚊や小さな虫がどこからともなく入り込んでくる。時には大きな虫が入ってきて蛍光灯にバチンバチンと衝突を繰り返す。耳の横では羽ばたかれてビックリすることも一度や二度ならず。診察室にはゴキブリが出るし、なぜ寮の畳にカマドウマがノソノソ?アリやクモまでいる。イヤでも他の生き物と共に生きていると実感させられる生物密度の濃いイナカでの生活。さびしくはないが、虫は苦手なのでいいかげんにやだくなる(信州弁)今日この頃。