リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

★お知らせ★




思うところがあってFC2ブログに引っ越しました。 引越し先はこちらで新規の投稿はすべて引越し先のブログのみとなります。

千曲市家族会の勉強会

2012年02月17日 | Weblog
本日は千曲市の家族会の勉強会の講師でよばれて行ってきました。
安曇病院からは車でも1時間以上離れた診療圏もことなる遠くの町です。(山をこえて来る患者さんもいますが。)

「病気の理解と家族の役割」「安心して住める地域づくり」という欲張りなテーマをいただきましたが、家族会の役割、病気とのつきあい方、大北、安曇地域での活動などのお話させていただきました。
ここの家族会は保健師さんのサポートもあり、毎回あらたな家族の参加もあるそうで家族会がちゃんと機能しているのがいいですね。
しかし訴えられる切実な悩みはどこも共通です。
医療福祉資源は乏しい地域ですが、通所授産施設(ちゅーりっぷの家)が生活支援、リハビリなども含めた支援をおこなったり、保健センターを利用したディケアも定期的に開催されています。
しかし常設の居場所が欲しいという声もたかまってきており、どうやろうか家族会でも作戦をねっているようです。
街づくりともからめて面白いことができるといいですね。

その帰りに小諸のワークポート野岸の丘に行って、「せいしれん」のセミナーの分科会の打ち合わせをしてきました。
ワークポート野岸の丘は市から委託された公園などの清掃や軽作業などをやっている作業所です。
ウィズハート佐久というNPOが運営していますが、このNPOはたくさんグループホームをつくったり本当にスゴいと思います。
昼間は作業所(就労継続B)ですが月と金の17時30分から19時までは居場所としてのピアサポートセンター「こころのつどり話」になり働いている当事者などもふくめゲームをしたりおしゃべりをしたりして過ごす場となっています。
まさに部室(クラブハウス)という感じ。
週末に地域のお祭りでだすという種子島の安納芋という甘い芋の焼き芋をいただきました。

その「せいしれんセミナー」ですが、今年は3月9日に松本の美ヶ原温泉のホテル翔峰に全部で400人以上の当事者、家族、支援者が長野県中からあつまります。
希望者は温泉のあるホテルで宿泊しての宴会もあり作業所の少ない工賃を積み立てて泊まりがけでくることを毎年楽しみにされている方もいます。

私は、その分科会の一つ「地域で病気と付き合いながらくらす方法」のお手伝いをさせていただくことになりました。
喜んでいただける企画にすべくメンバーさんやスタッフといろいろアイディアをだしあいました。
当事者主体で「こんな医者は嫌だ」「こんな薬は嫌だ」などの紙芝居か寸劇をテンポよくやり、開場からも意見を聞いて、こんな薬がほしい、こんな作戦で行くべし、薬とのつきあい方、ダメ医者の上手な活用法、親との付き合い方.などなどのアイディアをミニレクチャーをはさみながらディスカッションするという予定になりました。

参加したことで元気になれる内容をとおもっています。
ご期待ください。