リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

「コミュニティカフェ野の花~Da・Monde」

2011年11月03日 | Weblog
私もお手伝いさせていただいている地域づくりと障がい者支援のNPO法人「ほたか野の花」の新拠点となる野の花茶屋(仮称)の改修工事が本格化してきた。
2012年の1月の完成を目指して改装中だ。

思えばよくここまで来たものだ。
(助成金の申請や設計交渉など理事長さんおつかれさまでした。)

 



場所は穂高駅前通りと旧道の商店街が交わる交差点の近くの古い建物でもともとお味噌屋、その後は種苗店であったところである。
自動車社会となり穂高でも小さな商店はなくなり、地域にあるお店はスーパーやインター近くのショッピングモールやバイパス沿いの大型店とコンビニが中心になってしまった。
旧道の商店街でも閉店した店が増えているが、よくみるとまだまだ営業している店もある。
車通りの比較的すくない旧道は、千国街道(旧塩の道)の保高宿にあたり、この場所を拠点に「まちかどウォークラリー」が企画されたりもした。
商工会などが中心となった安曇野YOSAKOIソーランや古本市などのイベントもこの近くで開催される。
飛騨高山のようにとまでは言わないが、穂高駅、穂高神社、碌山美術館~大王わさび園のあたりをレンタルサイクルで往復する観光客もいる。
歩いて楽しい町になれば可能性があると思う。
この場所に店ができたら面白いスポットになるだろう。

精神障がい者の居場所、働く場が主目的だが、地域再生の鍵として、カフェ、有機野菜の販売、よくあるがタイヤキとたこ焼きの販売、お弁当の販売、配送、作業スペースと憩いの家、場合によっては宿泊など・・・。
多機能に使用できるコミュニティカフェである
もちろん、街づくりと精神障害者の働く場が主目的で形としては就労継続B事業所+αとなる。

すぐ近くにはグループホーム「月の木」もある。
目指すのは「あきこう前茶屋」か「うちの実家」か、「浦河べてるの家」か・・・。

工事は大工さんやいろんな職人さんの協力を得ながらすすめている。
日本財団の助成金もいただいているが、少しでも安くあげるべく11月4日の棟上げを直前にしてメンバー、理事、支援者etc.の関係者が総出で自前での清掃をおこなった。



商店のための看板や立て増しされていた壁が抜かれ構造物が取り払われたりでかなりスッキリしており、外部には風呂場やトイレの水回りなどの工事もはじまりセメントがうたれていた。
建物の中には材木が運び込まれていたがすべて番号がふられホゾがきられており大工さんの頭の中ではパズルのように完成した形が浮かび上がっているのだろうかといたく感心した。

 

ススとホコリで真っ黒に。コウモリのフンなどもたくさんあった。
材料が全て自然に帰る木と藁と土と石だけで出来ているのが驚きであった。



天井に貼られた新聞紙をはがす作業をした。
明治45年4月5日の信濃日報!。これで聞いていた通り築約100年となるということが確定した。
はがす作業をしながらついついかいてある内容に目がいってしまう。



おにぎりや漬け物、お菓子、果物などで休憩しながら野の花茶屋(仮)の正式名称をブレインストーミング。
「アナグラ」「カフェ・野の花・ダ・モンデ」などのアイディアが・・・。
「だもんで」は方言で「~だから」という意味です・・・。「ル・モンド」みたい。

<参考エントリー>
「あきこうまえ茶屋」の番組再放送
コミュニティカフェの聖地?「うちの実家」

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごいすごい (かるあ)
2011-11-07 15:25:55
「だ・もんで」
うけますw
完成を心待ちにしています
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