ブログでのコメントをいただいて、輪廻とか臨死体験をテーマに書いてみたいなぁと思ったのですが…。
頭に浮かんだのは、エリザベス⋅キューブラー⋅ロスの「人生は廻る輪のように」でした。
何十年か前に読んだ記憶があるのですが、一カ所だけとても印象深く、忘れられない場面がありました。
キューブラ⋅ロスーは若いときに、(医者である)夫と死後のいのちについて議論します。
医者である夫は、科学者として、死後にいのちがあることが信じられません。
そこで、こう言うのです。
「もし、ママの考えがほんとうだというのなら、パパが死んだあとに最初に降る雪の日に、雪の中から赤い薔薇の花を咲かせてみせると誓う。」と。
それが本書の最後のほうで、夫の葬儀の日、本当になります。
キューブラー⋅ロスは、それが亡くなった夫からの
「死後のいのちはあったよ。」
という合図だとわかって、喜びでいっぱいになります。
エリザベス⋅キューブラー⋅ロスは
「死ぬ瞬間」という著作により、一躍有名人となります。
人が自分の死を受け入れていく過程や、臨死体験の研究者として、草分け的存在です。
私も若いとき、人並みに死というものに悩んだときがありました。
「もし私が死んで、この世からなくなったとしても、この世界の営みはずっと続いていくのだろう。」
あらゆるものの、その営みがずっと続いたとしても、そこにはもう、(それを意識する)私はないのだから、(私にとって)すべては無なのだ。
ちょっとめんどくさい言い方ですが、言葉にするとこんな感じです。
まだ中学生ぐらいでしてたので、とても苦しい気持ちになりました。
そんなとき、世の中には生まれ更わりや、輪廻転生という考え方があることを知り、正直、救われました。
そのとき、それがほんとうか、ほんとうじゃないのかということは問題ではありませんでした。
それを証明する手だてなどないのですから。
私が死んだらすべてが無なんだという考え方に、私の精神が耐えれなかったのです。