tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

金券ショップのカラクリ

2012-10-26 15:07:11 | 雑感
新幹線で関西に出張に行くのが多い時期があったので、
金券ショップは重宝していた。
片道1000円ちょっと、正規料金より安く切符が手に入る。

この切符、どうやって仕入れるんだろう?と前から疑問に思っていた。

金券ショップが業者として大量に購入すると安くなるんだろう、と漠然と思っていた。

とあるチケットショップに買取の説明の貼紙がしてあるのを見て、その謎が解けた。

(数字はうろ覚えなので適当)
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クレジットカードでJRの窓口で新幹線の回数券を購入してください。
購入価格は8万円です。

当店はそれを額面の90%、7万2千円で買い取ります。

8千円のご負担で、7万2千円の現金をすぐに手にすることができます。
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要するに、「クレジットカードの現金化」ってやつね。

有効なクレジットカードは持っているが、手持ちの現金はない、
だけど、クレジットカードのキャッシングは使えない、
という人が、手っ取り早く現金を手にするための手段。
10%持っていかれるのはかなり大きいと思うけど、
当座の現金を得るために背に腹は変えられないってことか。

買う方は「安く買えた。ラッキー!」と無邪気に喜んでいるけど、
その安くなった分は、
お金に困っている誰かが血の滲むような利息として負担していたわけね…

でも、金券ショップに持ち込まれる切符の素性はそれだけではないらしい。

企業が「裏金」を作るために、
JRで大量の切符を購入して「切符代」名目で領収書をもらい、
その切符を使った風を装いながら、金券ショップに転売し、
現金を手にする、ということもあるらしい。
領収書のいらない金ができあがる。
こうなると、金券ショップで切符を買うことは、
「マネーロンダリング」の仕組みの一端を担うことにもなるわけだなあ…
買う方は、「健全な節約生活」をしたつもりになって満足しているけど。

安さの裏にカラクリあり。

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