都立高校で採択されというので、扶桑社の歴史・公民の教科書を買ってみた。まだ、ざっとしか見ていないが、公民の国民主権の説明には驚いた。
「主権とは外国からの干渉を受けず、その国のあり方を最終的に決定する力のことであり、その中には憲法自体を改正する権限も含まれている。国民主権は主権在民ともいわれる。なお、この場合の国民とは、私たち1人ひとりのことでなく、国民全体を指すものとされている」
この説明は、故意に主権の意味をゆがめているとしか思えない。
主権には3つの意味(統治権、最高独立性、最高決定権)があるとされるが、国民主権でいう主権とは、国の政治のあり方を最終的に決定する力を指す。「外国からの干渉を受けない」というのは最高独立性としての主権に関する説明であり、まったく不適切な説明である。
さらに、最高決定権としての主権は、まさに、国民1人ひとりを指すのであり、国民全体を指すという考え方は非常に不適切である。
まさにナショナリズムを煽るための教科書ではないだろうか。国旗国歌に3頁も費やしている…。こんな教科書に学んだ次世代は、自分で考えることを放棄し、国家のためだと言って、何でもやらかす存在になっているのではないでしょうか。
今後、せめて採用反対運動を応援していかないと…ホントにおちおち年もとれない…。
「主権とは外国からの干渉を受けず、その国のあり方を最終的に決定する力のことであり、その中には憲法自体を改正する権限も含まれている。国民主権は主権在民ともいわれる。なお、この場合の国民とは、私たち1人ひとりのことでなく、国民全体を指すものとされている」
この説明は、故意に主権の意味をゆがめているとしか思えない。
主権には3つの意味(統治権、最高独立性、最高決定権)があるとされるが、国民主権でいう主権とは、国の政治のあり方を最終的に決定する力を指す。「外国からの干渉を受けない」というのは最高独立性としての主権に関する説明であり、まったく不適切な説明である。
さらに、最高決定権としての主権は、まさに、国民1人ひとりを指すのであり、国民全体を指すという考え方は非常に不適切である。
まさにナショナリズムを煽るための教科書ではないだろうか。国旗国歌に3頁も費やしている…。こんな教科書に学んだ次世代は、自分で考えることを放棄し、国家のためだと言って、何でもやらかす存在になっているのではないでしょうか。
今後、せめて採用反対運動を応援していかないと…ホントにおちおち年もとれない…。