情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

日弁連の国民投票法案反対パンフに異議あり~それって極端すぎねぇ

2006-03-07 22:29:10 | 憲法改正国民投票法案そのほか
日弁連がこのほど発行した「与党が検討中の憲法改正国民投票法案に異議あり!!」というパンフレット(A5版10頁)の内容に異議あり!!細かいことかもしれないが,気になることは気になるので指摘したい。

まず,教員についてその地位を利用した憲法改正国民投票運動が禁止されることについて,「○○中学校1年A組ホームルーム『憲法改正について考えてみよう』」と書かれた黒板を背景に,教師が「憲法改正の問題点について分かりましたか?お父さん,お母さんに反対するよう伝えて下さい」と発言している様子が描かれている。
…これって「規制されても仕方ないのでは?」と思われるのではないか?
もっと,当たり前に出来るはずのことが規制されることが問題のはずだ。例えば,憲法改正について,憲法学者が大学で授業中に憲法改正について発言することは当然,求められるべきだが,「教員が地位を利用しての運動を禁止する」となれば,そのようなことも規制されるおそれがある…。そういうことを問題にするべきではないか?

次に,公務員についてその地位を利用した憲法改正国民投票運動が禁止されることについて,「年金給付説明会」で「一緒に憲法について考えましょう」とパンフを配る公務員の様子が描かれている。
…これも問題視されるケースだろう。
例えば,公務員としての経験を憲法改正について検討する場で発表するようなことは望ましいことだと思われるが,「公務員が地位を利用しての運動を禁止する」となれば,そのようなことも規制されるおそれがある…。

さらに,外国人の運動禁止が禁止されることについて,「在日コリアンの大学生」が憲法改正に反対する後援会でスタッフをするようなケースが取り上げられている。
…このケースは,問題視するべきではなく,当然,認められるべきであり,例として悪くはないが,なぜ,「在日コリアンの大学生」という表現をするのか?「外国人留学生」として,いろんな人種の人を並べて描けばいいのではないか?

増刷するときは,ちょっと考え直して欲しい…