「米兵が犯罪を犯しても起訴しませ~ん、でも、このことはうちの市民には秘密にしておいてね、ウフ」という日米裁判権放棄密約を記した法務省の資料を、国会図書館が閲覧禁止としたことに対し、フリージャーナリストの斎藤貴男さんが、閲覧禁止処分の取り消しと慰藉料などを求めて、16日、提訴した。
【国立国会図書館が、在日米兵に対する日本の裁判権に関する資料を閲覧禁止にしたのは違法として、東京都在住のジャーナリスト斎藤貴男さん(50)が国を相手取り、処分の取り消しや損害賠償を求める訴訟を16日、東京地裁に起こした。対象となったのは、「米兵らが日本で起こした犯罪のうち、重要でない犯罪は裁判権を放棄する」などとした法務省の資料。国会議員には開示されているが、同図書館は昨年8月、法務省が非公開の申し出をしているとして閲覧を認めなかった。斎藤さんは「閲覧禁止は国民の知る権利にこたえていない」と主張している。国立国会図書館は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている】(読売ウェブ版http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090216-OYT1T00829.htm?from=navr)
米兵に暴行をふるわれても裁判権を行使しないなんてことを知っていたら、米兵のいるところには近づかなかったのに、教えてくれないから、油断して暴行されたっていう女性もいるだろう。いったい、政府は、どう責任をとるつもりなのか。そして、裁判権放棄という重大な事実を市民の目から隠そうとする国会図書館は、「真理がわれらを自由にする」という意味をどう考えているのか。米国では、すでに、裁判権放棄の密約に関する文書が公開されているのに、なぜ、日本の国会図書館は閲覧させることができないのか。
市民がそういう問題を取り上げてアピールしたら、それをつぶすことができるような条例を設ける一方で(昨日のエントリー参照)、本当に市民の人権が侵害されることに関する情報は市民には与えない。それで、本当に市民のためを思って治安を考えているなんて言えるのか。
日本の戦後の政治を司った自民党が、市民のことを考えた政治を行っていなかったことは、この裁判権放棄密約の一事ではっきりすると言ってよい。この党にはもう政治を任せることができない。
怒りと疑問が次から次へと巻き起こってくる。
国会図書館の話に戻れば、同図書館は、斎藤さんの閲覧請求を認めなかった後、部分的にマスキングした形での閲覧を始めた。そのマスキング部分は、照屋寛徳衆院議員が閲覧して、すでにウェブサイト上で公開している(http://www13.ocn.ne.jp/~terukan/terukan02.htm)。したがって、もはや、閲覧を禁止する意味は全くない。それにもかかわらず、なぜ、国会図書館は、マスキングをしたままの閲覧を続けるのか。
とはいえ、斎藤さんが閲覧禁止処分を受けた際、記者会見に立ち会った身としては、何とか提訴までこぎ着けることができてほっとしている。国会図書館がいったい、どのような反論をしてくるのか、楽しみだ。
※画像は、照屋さんのサイトより。
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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【国立国会図書館が、在日米兵に対する日本の裁判権に関する資料を閲覧禁止にしたのは違法として、東京都在住のジャーナリスト斎藤貴男さん(50)が国を相手取り、処分の取り消しや損害賠償を求める訴訟を16日、東京地裁に起こした。対象となったのは、「米兵らが日本で起こした犯罪のうち、重要でない犯罪は裁判権を放棄する」などとした法務省の資料。国会議員には開示されているが、同図書館は昨年8月、法務省が非公開の申し出をしているとして閲覧を認めなかった。斎藤さんは「閲覧禁止は国民の知る権利にこたえていない」と主張している。国立国会図書館は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている】(読売ウェブ版http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090216-OYT1T00829.htm?from=navr)
米兵に暴行をふるわれても裁判権を行使しないなんてことを知っていたら、米兵のいるところには近づかなかったのに、教えてくれないから、油断して暴行されたっていう女性もいるだろう。いったい、政府は、どう責任をとるつもりなのか。そして、裁判権放棄という重大な事実を市民の目から隠そうとする国会図書館は、「真理がわれらを自由にする」という意味をどう考えているのか。米国では、すでに、裁判権放棄の密約に関する文書が公開されているのに、なぜ、日本の国会図書館は閲覧させることができないのか。
市民がそういう問題を取り上げてアピールしたら、それをつぶすことができるような条例を設ける一方で(昨日のエントリー参照)、本当に市民の人権が侵害されることに関する情報は市民には与えない。それで、本当に市民のためを思って治安を考えているなんて言えるのか。
日本の戦後の政治を司った自民党が、市民のことを考えた政治を行っていなかったことは、この裁判権放棄密約の一事ではっきりすると言ってよい。この党にはもう政治を任せることができない。
怒りと疑問が次から次へと巻き起こってくる。
国会図書館の話に戻れば、同図書館は、斎藤さんの閲覧請求を認めなかった後、部分的にマスキングした形での閲覧を始めた。そのマスキング部分は、照屋寛徳衆院議員が閲覧して、すでにウェブサイト上で公開している(http://www13.ocn.ne.jp/~terukan/terukan02.htm)。したがって、もはや、閲覧を禁止する意味は全くない。それにもかかわらず、なぜ、国会図書館は、マスキングをしたままの閲覧を続けるのか。
とはいえ、斎藤さんが閲覧禁止処分を受けた際、記者会見に立ち会った身としては、何とか提訴までこぎ着けることができてほっとしている。国会図書館がいったい、どのような反論をしてくるのか、楽しみだ。
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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