あれこれ整理したら出てきました。古いものではありますが、
これを手に入れたのはごく最近です。箱に入れてすっかり忘れてました。
時々「着物の古着」を買うお店で、ついでのように売ってまして、
なんか古ぼけてておもしろそう、というのと、
テレビでの天馬天平のファンだったから・・というのが理由で買いました。
後でわかったんですが、古い本ってモノによっては高いんですねぇ。
これは・・・ほんとに安かったんですが・・どーなんんでしょ。
それについては「専門」の大先輩がいますので、伺ってみましょう。
上の本は1953年度の「映画スタァ名鑑」、昭和28年発行の「平凡」の付録。
開いてあるページの左側の男性、現在「暴○ん坊将軍」という番組で
「上様!うえさまぁ~~!」と追っかけまわしている役の「船越英二さん」。
添え書きがすごいっ「5尺6寸 15貫」。えっと尺の方はなんとか
だいたい170センチ位?、体重は1貫って3.75キロでしたっけ
3.70だったかな・・どっちにしても60キロはない・・ですね。
スマートだったんですねぇ「じい」殿は・・。
下の右「シルバークロス」というのは「藤子不二雄」さんのマンガです。
昭和36年の「少年」12月号付録・・とあります。
正義の味方、ブラックくんとシルバーくんの物語です。(ぜんっぜん知りまへん!)
下の左は「天馬天平」、実は「これが原作なんだぁ」と思って買ったのですが
なんかテレビのイメージが強すぎて、これが天馬天平?という感じです。
これは「少年画報」の付録ですが、単行本の宣伝が載っていて、一冊95円。
でも昭和35年の子供にとっての95円は、けっこうな価格だったんでしょうね。
「天馬天平」はフジテレビのオーディションで選ばれた男性が
この主役をやったのですが、芸名はその名も「富士八郎」、すごいっ!
この番組のあと「海の野郎ども」というのがありました。
なぜ覚えているかというと、京都の親戚と南禅寺に「湯豆腐」を食べに行ったら
そこで撮影をやっていたから。内気だった私は(昔はねっ、そーだったんですっ!)
サインをもらうこともできず、並んで写真をとってもらうこともできず・・。
残った写真にはボ~ッとした私のはるかうしろに彼がボンヤリ写ってます。
この富士八郎さんが、実は今をときめく「倉木麻衣」さんの父親だということは、
つい最近知りました。いろいろあったようですが・・。
こんなものが出てくると、かたづけもちょっと楽しい私です。
『シルバークロス』は雑誌“少年”'60(S.35)年6月号~'63(S.38)年8月号に連載されました。藤子不二雄さんは一般的には『オバケのQ太郎』で売れっ子になったギャグマンガ家のイメージが強いのですが、月刊誌全盛の頃にはこの枠品のような手塚治虫タッチ(少なくとも本人達はそういうつもりで描いてました)のストーリーマンガを中心に活躍していました。シルバークロスとブラッククロスは十字警察という超国家的な国際秘密警察の一員で、少人数での隠密行動の時にはよくコンビを組む間柄・・・といったところでしょう。主人公シルバーはお約束の熱血少年キャラでブラックはクールでアダルトなサポート役かな?最近のグループヒーローものでも大抵一人はこういった役割分担が割り振られていますよね。その原型みたいな感じです。とんぼさんが購入されたのは、お書きの通りオリジナルの雑誌連載時の付録で、この頃は、人気作品は別冊付録になるという図式が成り立っておりました。付録本はものにもよるのですが、1冊ずつだと大した値段にはならなくても、全部を揃えるとなると莫大な金額になることが多いので、かなり裕福な方かその作品にもの凄く入れ込んでいる熱いファンしか手を出さないのが普通です。『シルバークロス』の単行本は以下のものが発行されていますが、最下段の藤子不二雄Aランド以外は全て絶版で、いずれもかなりのプレミアが付くものばかりです。読むのであれば現行本のAランドが妥当ですね。
文華書房
昭和38年~昭和39年頃刊行、全5巻。A5判。
コダマプレス・ダイヤモンドコミックス
昭和41年刊行。全1巻。新書判。
虫プロ商事・虫コミックス
昭和45年~昭和46年刊行。全3巻。新書判。
双葉社・パワァコミックス
昭和51年刊行。全4巻。新書判。
中央公論社・藤子不二雄ランド
昭和60年~昭和61年刊行。全6巻。B6判。
ブッキング・藤子不二雄Aランド
平成15年刊行、全6巻。B6判。(上記FFランドの復刻版)
『天馬天平』・・・う~、厄介なものを選ばれましたね。私が物心付く以前の作品です。テレビの本放送は昭和35年5月5日~翌7月19日、全64回(再放映12回含)フジテレビ系で、雑誌連載はS.32年6月から。同時期に人気のあった『矢車剣之助』と共に2大代表作品といえるでしょう。特徴は、時代劇とは思えぬ大がかりなアクションで、連発銃を撃ちまくるのは朝飯前、巨大な戦車もどきの動く要塞が飛び出す等、荒唐無稽な仕掛けだらけの連続活劇でした。こちらの単行本はデータが不十分であまり良くは分かりません。新書版では虫プロダクションの虫コミックスがあったと思います(←高い!)。一般的には『矢車・・・』の方が有名で、『天馬・・』は単行本、あまり出版されてないみたいです。
早々と、ありがとうございます。
マンガで悩んだら「困ったときのヒロをぢ様」で、すみません!シルバー君の全貌がわかってスッキリしました。天馬天平は悩ませてしまってすみません。テレビでずっと見ていました。矢車剣之助の方、確か手塚茂雄さんじゃなかったでしょうか。あまり記憶にないんです。天平さんの方は、最後に錦の御旗を先頭に・・っていう場面はなんとなく覚えています。そういえばなんか年中ドンパチやっていたような・・。今で言うところの「アクション活劇」だったんですね。
いろいろありがとうございました。
手塚さんって歌っていませんでしたか?
テレビで白馬の騎士だったか白鳥の***ってありませんでしたか。沢村せいしろう?という方・・・
断片的にしか思い出せません。
我が家は洋画、西部劇ファンだった様です。
「胸に輝く銀の星」の主人公が祖父に似ていました。
脱線!
「白馬の騎士」は山城新吾さん、「白鳥の騎士」は沢村精四郎さんです。今は「沢村藤十郎」さん。たまにNHKの舞踊関係の番組に出ておられますが、当時の面影は・・オホン、西部劇、一杯ありましたね。我が家は「ララミー牧場」「ローハイド」「ライフルマン」でした。近々BSで「ローハイド」を放送するといっているのですが、ウチ、BS壊れちゃったんですー。
昔の話が出来る人はなかなかいないので嬉しいです。
ララミー牧場もローハイドもライフルマンも全部見てましたよ。
それにしても、とんぼのすけさんは何者なのでしょうか?
物知りという次元を超えている様に思えるのですが?
それに、PCやるようになって古いことを話し合うサイトをみつけたりして「そーだったそーだった」と思い出させていただいたりしてるんですよ。
でも、年齢が近いと、思い出すことも時代も一緒のあたりですから、これからもいろいろお話しているうちに、またお互いあれこれ思い出していくでしょうね。楽しみです。
『白鳥の騎士』は《新諸国物語》の第1部にあたり、『紅孔雀』とか『笛吹き童子』なんかは続編ということになります。『白馬童子』は字面が似ているだけで全く関連はありません。
ご指摘、ありがとうございます。
私すっかり「童子」と書いたつもりでいました。おまけに「新吾」じゃなくて「新伍」さんですよね、確か・・。ダブルミスですー。すみません。
「白鳥の騎士」は最初ラジオだったんだそうで、全部のストーリーは壮大な「スペクタクル」で、相関図を書くとえらくややこしくなるとか。テレビでも、順序良く次々やったわけではないんですよね。私は「雄麻呂(字あってるかな?)」が好きでした!
それにしても「白馬の騎士」に出会ったつもりが・・ははは、たくましい「ばんばレース」の騎手だったりして・・。とーちゃん感謝してまっせ。
格好良いな。
しっかり働いて家族を養ってくださるのが何よりです。
白馬童子と白鳥の騎士も今は・・・なのでしょ。
丈夫で長持ちが何よりです。
(夢も希望も無くなった現実論者・・・では無いのですが)