この羽裏は、わざわざ背中で背縫い分をつまんであるので「主役の顔」がない…。
元々は広幅のじゅばん地だったと思います。
広幅のまま使うと、左右の歌まで入らない…ので真ん中つまんだのでしょう。
黒紋付は用がないのですが、これ、しつけもついてて状態もいいんです。
もったいないなぁと思いつつ、でも羽裏getのためには…「解きます」。
まずお顔拝見したく…で、真ん中だけ解いてみました。見えてやっとすっきりです。
この柄ですが、左右に分けて歌が入っています。
「高き家に 登りてみれば煙立つ 民のかまどは賑わいにけり」とあります。「家」は「屋」じゃなかったかな。
仁徳天皇の御歌ですね。ご存知と思いますが、この歌の逸話…
天皇がある日高殿に登られ遠くを見ると、下々の家からかまどの煙が上っていないことに気がつかれます。
「これは炊くもの(つまり食べるもの)がないから、煙がみえないのであろう。
宮のある都でさえこれならば、地方はもっとたいへんなはずである。よって向こう3年は税を免除する」
とおっしゃいました。納税がないので宮中の財政は逼迫し、建物はボロボロ、着る物もボロボロ…。
3年経って、また高殿から天皇が見下ろされると、今度はあちこちの家から勢いよく煙が立ち上っていました。
すると天皇が「私は豊かになった、よかった」と仰せられました。
皇后が「ご自身は住まいも着る物も、ひどい有様なのに、なぜ豊かになられたとおっしゃるのですか」と尋ねると、
「国は民が元である。その民が豊かであることは、私が豊かであることだ」と、おっしゃいました。
天皇は更に3年、税を免除したので、民は更に豊かになり、宮は益々ひどい有様になりました。
6年過ぎてやっと納税が再開され、壊れた宮を直すことになったとき、
特別何も「令」をだしたわけでもないのに、民は進んで宮の再建修復に集まり、
またたくまにりっぱな宮殿が出来上がりました。
というお話で、この絵は税をやめて3年目に、天皇が高殿で民の家々の煙を見ている、まさにそのとき、ですね。
それほどお召し物もひどく描かれてはいませんが…。
あるサイトでみつけた文によれば、この「民のかまど」の精神は、今もずっと天皇家に受け継がれていると。
戦後すぐのタイヘンなとき、天皇はご自身も服の新調などをなさらなかったそうです。
またいつでしたか昭和天皇が「ディズニーの腕時計」をずっと愛用なさっている…というお話がありました。
あれは、アメリカへ行かれたとき、ディズニーランドでプレゼントされたもので、
たいへん気に入られて、6年も使われたそうです。
その後「ソーラー電池」のものに替えられたのですが、その理由が「この国は資源が乏しいのだから、
天然自然のエネルギーを使うことは大切なこと」と、常日頃思っておられたからだそうです。
今上天皇も皇后様とともに、かの震災では作業服のような上着でたくさんの被災地を回られましたし、
あの計画停電の時には、計画のない日でも御所の電気を切ってすごされたそうです。
今の天皇は、国の政策に関わることはできませんが「民の暮らし」を思う精神は、
ずっと受け継がれているのでしょう。
いまや「民のかまど」を気にするのは政府の役目ですが、
ついこの前まで「かまどの煙がどんどん上がるようにしますよー」という演説をたくさん聴きました。
はてさて、ちゃんとかまどのひとつひとつを数えて確認してくれる…そういう政府になってくれるのでしょうか。
御殿みたいな家に住み、高そうな服を着て、りっぱな車で行かれるのを見るとねぇ。
政治家だからって、乗り物でもなんでもタダにする必要はないでしょ。
特にお給料が、庶民よりゼロひとつ違う議員さんたち、聞こえてる?○○大臣とかつくひと。
グリーン車代、指定席代は自腹、飛行機は基本エコノミー、宿泊は、その町のビジネスホテルの相場、
食事は領収書があってもすべて自腹、文句ある?庶民と同レベルで暮らさなくて、何がわかるもんか。
本当に庶民のかまどの煙を見てくれるヒトなら、爪が剥がれててもはいずってでも選挙に行くわよっ!
あっだいぶよくなりまして、つま先を曲げても痛くなくなりました。
裕福な暮らしをしている人が庶民の
現状が分かっているのかと思いますね。
指先の痛みが少し和らいだようで
よかったですね。
よかったですね。
でも、注意してくださいね。
この<民のかまど>の話、
よく友人との間での
会話に登場していました。
ほんとうにこれからの政治は
どうなっていくのでしょうか、
しっかり見つめていきたい!
と、思っています。
でも無理は禁物ですよ===
素敵な柄ですね。
とてもしっかりと描かれていますね。
政治家の方にこのお話を読んでほしいと思います。
今の若い方はこのお話を知らない方もいるのではないかと思ったりしました。
故白洲次郎さんが田中角栄氏の政治手腕は高く評価しつつ、あまりにも貧しい出自なのが惜しいと言っていました。貧しかったゆえにお金に弱い(汚い?)。一方、民の方も、今日食べるものを買うお金が無いと炊き出しに集まっているのに酒と煙草は持ってたり・・・お金というのは人を変えるので難しいですね。
札幌は大雪のなか選挙に行きましたので住み良い世の中になってほしいです。
新しい爪はうまく陥入爪が治らないかしら・・・私はいつも我慢できずに深爪してしまいます。お大事に。
ありがとうございます。おかげさまで、うっかりケガを忘れそうになって
かえって気をつけなきゃ…です。
親から受け継いだ資産が、われわれとは桁違いなくせに、
莫大な相続税も払えてる…なんて人に、年金の額を心配するわれわれの気持ちなんて、
わかるわけがない…と思います。
数字だけででないことだって、いっぱいありますもの。
ありがとうございます。
せつかく治ってきましたから、またそそっかしく
ぶつけたりしないように、気をつけてます。
今の日本は、もう「混沌」なんてところも通り越して、
自分たちが何をしているのかも
わからなくなっているような。
ほんとに安心できることが少なくて、緊張の日々です。
新しい政府、しっかりみていかなければ、ですね。
ありがとうございます。
やっと少し先が見えてきました。
薄紙をはぐように…といいますが、まさしくそれですね。
上に立つヒトには、いつも凛としていてほしいものと思いますが、
今の国会を見ても、なんだかなーばっかりです。
頼りないですよねぇ。
このお話、今の方は知らないと思いますね。
仁徳天皇陵は、その形のことで写真もよく見ますけどねぇ。
はじめまして、コメントありがとうございます。
田中角栄の出自…わかりますねぇ。
貧しかったからこそのバイタリティもあったでしょうが。
彼が捕まったとき、高齢の母親は「わるいことしたら、
罰をうけにゃならん」と言い切ったそうです。
母親に対して、彼は何を思ったでしょうねぇ。
本当に「民のかまど」を、考える力のあるヒト、
いてほしいものです。
陥入爪、治るの期待しています。
私もずっと深爪だったのを、我慢して我慢してのばしたのに、
そのおかげでこれですから…シャクですわぁ。
なんだかねぇ・・・
どうなんだかねぇ・・・
党同士 足の引っ張り合いでは無く
地の付いた政治をして欲しいものです。
爪の件 治りかけが大事です
どうぞ ご注意くださいます様に
口を開けば「悪口」だったり、「こきおろし」だったり。
まず何かやってから…にしてほしいものだと思います。
だいぶよくなってきて、つい「忘れる」という、
危ない時期になって来ました。
ぶつけたらアウト…気をつけています。