ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

酒は飲め飲め…飲めません…

2014-08-19 17:12:47 | つれづれ

 

写真はたぶん実家からもらったと記憶している、古いスコッチ・ウィスキーの瓶。

コルク栓と、手前の出っ張り部分に紐をつなげて「封蝋」がしてあったのですが、ポロポロ取れてしまいました。

野の花や、ガマの穂なんて入れたら似合うかな、なんて思っています。

 

我が家は、私側の身内は、どういうわけか「お酒に弱い」か「飲めない」という家系です。

もっともひいおじいさんのなんのになると、ちとわかりませんが…。

実父の身内には「うわばみ」が約1名おりましたが(しかも女性)、あとはほとんどが舐める程度。

再婚した今の父方の身内も、なぜか下戸ぞろい。

「うちはねぇ、冠婚葬祭っていうと『春先のたんぼ』なんだよ」と叔父の一人がいってました。

はい、春先の田んぼはカエルさんが元気に「ゲコゲコゲコ」なので…。

というわけで、我が身内は、冠婚葬祭が盛り上がらない典型です。

 

昔々母が一度だけ、おつきあいでどうしても飲まねばならないことがありました。

私もいっしょにいましてねぇ。まだ中学1年生くらいだったかと思います。

ちょっとしたレストランのようなところで、食事のお供…みたいなことでしたから、

ビールをコップに1杯くらいだったと思います。

同席した方がみなお帰りになり、母は立ち上がって見送って…そのままよれよれよれよれ…

どしたの、と聞くと緊張が一気に解けたのか、実にお陽気な声で「トイレよぉ、ト・イ・レっ」。

私がかかえるようにして連れて行きましたが、はいったもののちっともでてこない。

「おかぁさん、あけるよ」と、そーっとドアをあけたら…母は和式トイレにしゃがんだまま、

ヨコの壁に頭をくっつけて寝ておりました。

もうひとり、こちら側の同席者がいたので、その人の手を借りて車にのせて家まで帰りましたが、

まぁ車の中で、にぎやかなこと…「あんなぁ、うちはがんばってんてねでぇぇぇ、しゃぁろぉぉ」

「はいはい、がんばっておられますです」

当時、連れ合いをなくして、女一人でがんばってましたからねぇ。ホンマのことだったのですが、

私はそのとき「お酒って本音をいうもんなんだー」って思いました。

家に担ぎ込んでそのまま寝かせたのですが、起きた母は「なーんも覚えてへんわ」でした。

私が飲まない理由のひとつは、これを目の当たりにしたから…なんですー。

私は母の体質そっくり以上にアレルギーがあって、飲むとじんましんが出るのです。

皮膚の柔らかいところから一気にでますから、おなかとか腕や太ももの内側とか…。

勤めに出て「歓迎会」をしてもらい、仕方ないのでビールをコップ半分くらい飲みましたら、

そりゃもうブツブツと…おなかだの足だのをポリポリ掻きながら「あ、よろしくおねがいします」

なんていうもんだから、なんか色っぽくないねぇ…なんて言われました。いまならりっぱなセクハラ!

 

まぁコップ半分くらいのビールなら、なんっとか飲めると思うのですが、

すぐにドキドキが始まるし、カッカとしてくるし、あげくポリポリですから、

お酒でいい思いをしたことがありません。

主人は「ザル体質」…お酒が大好き…というほうではありませんから、

結婚当初から家で飲むことはほとんどありませんでしたけれど、飲めば強い…です。

 

とまぁ相変わらずの長~~~い前置きになりましたが、

そんなわけで、お酒が嫌いじゃない主人は、海外に出ることが多くなってから、

自分のために、いろいろと買って帰るようになりました。

いくら高級ブランデーと言われたって、私にゃなーんの価値もない…で、しまいこんだまま20年?。

あちらで暮らしている間にも、買ったりもらったり…それが体調崩したときから

「酒・たばこ」を医者に止められまして、まぁ見事にすっぱりやめてしまいました。

だったら誰かにあげてくればいいのに、こちらに戻るとき持ち帰りましてねぇ。

元々家にあったものとで、20本くらい並びました。

「何とかならないかねぇ、置くにはジャマだし、飲まないし、人にやるには新品じゃないし」

で、検索しましたがな、そして「お酒の買取」…みつけました。

調べたところ、ヘネシーのXOアタリは、買い取ってもらえそう。オールド・パーは人気あるみたい。

電話しましたら買取に来てくれるというので、とりあえず箱のホコリくらいは払っておこうと思っています。

「なんかのカタチ(本とか船とか)になってるのはもったいないね」と言ったら、

主人がいうには、そういうものは安いのだそうです。気に入ったのがあったら、飾っとけば、

というので、凱旋門の瓶と本の瓶は、私がもらいました。かわいいでしょ。

 

       

 

 

他の古すぎるのと飲みかけだから、というのを預かりフタをあけて流しにだーっとあけましたら、

まぅ匂う匂う…お酒は好きじゃないけど、ブランデーの匂いってけっこういいですよね。

それでも酔いそうな気がして、あわてて水で流しました。

さて、なんとか査定してもらえるのは、12本くらいなんですが、いくらになりますか。

ちょっとしたお小遣い程度になるかな。あたしの! 


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2 コメント

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Unknown (じじ)
2014-08-19 21:00:26
我が家もみんな飲めません。主人も息子たちも。
嫁は「アルコール無しでは生きられない」体質みたいです。(笑)
学生時代、夏ビヤガーデンでビールを軽く一杯。
その後蕁麻疹が酷くて・・・。
体調のよいとき再度試しましたがダメ。

そうそう、例のパンツ。思ってた以上に楽です。
二重ガーゼで作りました。
ゴム部分を長めに作り直し(汗)
その後また浴衣のハギレでも作っちゃいましたよ~
クロッチ部分がごわごわしないかと思いましたが全然OK.
ただ冬場は寒くないかなあと思うのです。
教えてくださって感謝♪
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Unknown (とんぼ)
2014-08-20 00:28:48
じじ様

酒好きの友人からは「人生の楽しみ、半分損してる」
んて言われましたが、飲みたくないわたしにとっては、
他に楽しみいっぱいあるし…と思っています。
ただ、お酒のある雰囲気ってのはすきで、
友達とワイワイ…私はウーロン茶かコーラで…
飲まないアンタが一番盛り上がってるって、
よく言われてました。

あれ、いいですよね。
まだまだゆっくりできないので、数作れずにいますが、
なにか布を出すと「これでふんどし、どーだろ」なんて、
やっています。
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