咲いた咲いたのチューリップ、三本切って花瓶に入れました。
何の加工もしていないんですが、絵みたいでしょ?ウチのコかわいいから…!?
えーい、ここまできたら男帯もじゃー…って何をそんなに意気込んで…。
我が家では、オットが着物をどーーーしても着ませんので、
男の帯結びは用がないのですが、私がもんぺを穿くときは「一文字」です。
ついでのことに帯も男物、角帯です。
さて、まずは一般的な「貝の口」ですが、ここでは関東結びです。
本によってはややこしくて、右に出す「手」を半分に折るものを、
貝の口のなかでも「熨斗目」と呼んで区別したり、
男は手を半分に折るが女は折らないとか…。
実は、そんなに厳密にあれこれ言わんでも、要するにあの形、
つまり、お店で食事するときに箸置きのかわりに箸袋を結ぶ、あれです。
とりあえずやってみましょうね。
えー、またまた先に「いいわけ」です。
ボデーは当然お福ちゃんなんですが、なんたってやっぱり細身でして、
ずいぶん下の、太いところを使ったのですが、やはり細いです。
やたら帯が大きく見えますが、角帯です。
ついでのことにこの帯が、木綿で、ものすごく厚くて固い…。
そーいえば確か500円だったか…すみません格闘したのですが、
モッサリ、ボッテリはお許しください。
ではイザ…
貝の口の場合は、手は胴の横幅より10センチくらい長く取ります。
最初の手を肩に、胴に二巻き、手が下になるように結ぶ所までは、女性と同じ。
手をきちんと折って、右上に…
たれを降ろして、手の下をくぐらせて結ぶ…、これだけです。
帯結びの本などでは、ほとんどが関東結びです。
梨園の方、特に関西のほうはやはり関西結びですね。
どういう違いがあるのかは、あまりよくわかりませんが、
先日の「舞妓さんのだらり」、あれもこの関東結びの向きです。
要するに、最初の肩に手をかけるところから、左右逆になるわけです。
仕上がりは反転になって、こんな感じ…。
実際には、もう少し小ぶりになりますので、関東結びなら、
中心からやや右、関西ならやや左に、結びを持っていくのが粋とされています。
同じ貝の口でも、手を折らないものもあります。
ちょっと柔らかくて優しい感じですかね、実直な番頭さんのイメージ?
こちらを貝の口と呼ぶときには、上の手を折るほうは「熨斗目」だそうです。
仕上がりはこんなです。
男の人でも「矢立て」もあるそうで、やってみました。
若い男性ならいいかもしれません。
男の方の帯結びで私が好きなのは「片挟み」、
貝の口の手を上に上げるところまでは同じで、
あとはタレのほうを、右へなぞえにおろして、
胴に巻いた帯の一枚目と二枚目の間に通し、下へしっかり引きます。
帯が厚いので盛り上がってますが、薄い絹の献上などですと、
もっとスッキリおさまります。とりあえず「こんな形」ということだけ。
男性の帯結びは、女性ほどの多種にはわたりませんが、
まだ駒下駄結び(虚無僧結びとも言います)、かるた結びなどがあります。
男性の着物好きのかたでも、そういう結びはあまり見かけません。
昔のおとーさんは兵児帯をグルグルで、蝶々結びでしたねぇ。
いずれにしても、男性の場合は、女性のような華やかさがありません。
なればこそ「粋」を大事にしてほしいものです。
帯結びのついでにもうひとつ、男の着物姿のかっこいいポイントを…。
男性と女性では着物の形も着方も違いますが、
だからこその注意点があります。
女性の場合、おはしょりがあります。帯締めたあと、前はもちろんですが後ろ側、
つまりお太鼓のすぐ上の部分や脇の部分、そこにしわやたるみのないように、
下からきちんと引っ張ります。
でも男性の場合はただひっぱるだけではいけません。
男物にはおはしょりがありません。あのおはしょりと言うのは、
いってみればシャツやブラウスを着たときの
「ブラウジング」の役割を果たしています。つまり「たるみ」を持たせて、
布の上がり下がりによる「引きつれ」を吸収しているわけです。
着物を着て座ったとき、腰から下の着物のうしろは、
お尻の丸み分、どうしても下に引っ張られます。
だからおはしょりがあると、その部分が多少伸び縮みして、
着物の背中の上部分や衿が、下にひっぱられるのを緩和しているわけです。
男の着物は対丈でおはしょりがありませんから、それができません。
帯を締めて、上半身のしわやたるみをきれいにすることは必要ですが、
あまりピンピンと下にひっぱって全部伸ばしてしまうと、
すわったとき着物の後ろが下に引っ張られて、衿が下に下がる感じ…になります。
男は衿抜けるとカッコ悪いですねぇ。それにお尻の部分のいたみなども進みます。
これを防ぐために、帯を締めたらそのすぐ上をちょっとひっぱって、
いわばブラウジングさせてやります。
やたらダボダボと浮かすのもカッコ悪いです。
右と左の脇から、斜め上に向けて、
ちょうどアーチ型の橋のように、です。こんな感じ。
陰影がうまく出ていません、もう少し多めにはっきりアーチっぽくなるように。
こうして着ていると、いかにも着慣れた感じに見えるでしょ。
なんでもそうなんですが、それしか見ていないとわからないものです。
それよりいいものを見ると、あっこっちのほうがカッコいいんだ、です。
それから、男の方は好んで博多献上をしめますが、
博多帯には柄の上下があると言われています。
私もよくはわからないのですが、先日の私の博多、こちらです。
こういう場合は、柄がはいっているほうが上、
また、上の男帯のように、柄の色がおなじで大きさが違うときは、
柄が小さいものが並んでいるほうが上、
そう覚えておくと大体あってる、と着物のベテランに教わりました。
地色に柄が半分より少ない場合は、柄があるほうが上、地色の広いほうが下。
綿帯などで、真ん中に線一本だけ入っているもの、「上の帯の裏みたいな」の、
この場合は締めたとき線が真ん中より上にいくように。
とはいえ、最近では「どっちゃでもええやん」という傾向だそうです。
私に教えてくれた方は「鬼平さん」のファンで、
博多の上下を間違えるなんざ「江戸っ子」じゃねぇ…と。
池波正太郎さんは、これを間違うことを嫌ったそうです。
ちなみに教えてくれた人は「浜っ子」ですけどね。
また、これは女帯でも同じですが、丸帯や名古屋帯の胴の部分のように
片側が縫い目のときは、縫い目が上になるようにしめます。
「縫い目が上」ということ、これが「紐」になると違いまして、
嫁入り前、未来のオットのために浴衣とジンベさんを縫ったとき、
ジンベさんの紐を上下逆につけてバサマに叱られました。「ツメが甘い」って。
男物は縫い目が上、女物は縫い目が下、これって生まれてすぐの、
「お宮参り」の掛け着からしてそうなんですよ。
小さなことですし、どっちゃでもええやん、と言う感じもしますが、
三つボタンのスーツを全部ボタン止めたらヤボ、とか、
洋服でもありますよね。誰が知らなくも、自己満足でも、
着物びとなら、そのように着たい…ものです。
何の加工もしていないんですが、絵みたいでしょ?ウチのコかわいいから…!?
えーい、ここまできたら男帯もじゃー…って何をそんなに意気込んで…。
我が家では、オットが着物をどーーーしても着ませんので、
男の帯結びは用がないのですが、私がもんぺを穿くときは「一文字」です。
ついでのことに帯も男物、角帯です。
さて、まずは一般的な「貝の口」ですが、ここでは関東結びです。
本によってはややこしくて、右に出す「手」を半分に折るものを、
貝の口のなかでも「熨斗目」と呼んで区別したり、
男は手を半分に折るが女は折らないとか…。
実は、そんなに厳密にあれこれ言わんでも、要するにあの形、
つまり、お店で食事するときに箸置きのかわりに箸袋を結ぶ、あれです。
とりあえずやってみましょうね。
えー、またまた先に「いいわけ」です。
ボデーは当然お福ちゃんなんですが、なんたってやっぱり細身でして、
ずいぶん下の、太いところを使ったのですが、やはり細いです。
やたら帯が大きく見えますが、角帯です。
ついでのことにこの帯が、木綿で、ものすごく厚くて固い…。
そーいえば確か500円だったか…すみません格闘したのですが、
モッサリ、ボッテリはお許しください。
ではイザ…
貝の口の場合は、手は胴の横幅より10センチくらい長く取ります。
最初の手を肩に、胴に二巻き、手が下になるように結ぶ所までは、女性と同じ。
手をきちんと折って、右上に…
たれを降ろして、手の下をくぐらせて結ぶ…、これだけです。
帯結びの本などでは、ほとんどが関東結びです。
梨園の方、特に関西のほうはやはり関西結びですね。
どういう違いがあるのかは、あまりよくわかりませんが、
先日の「舞妓さんのだらり」、あれもこの関東結びの向きです。
要するに、最初の肩に手をかけるところから、左右逆になるわけです。
仕上がりは反転になって、こんな感じ…。
実際には、もう少し小ぶりになりますので、関東結びなら、
中心からやや右、関西ならやや左に、結びを持っていくのが粋とされています。
同じ貝の口でも、手を折らないものもあります。
ちょっと柔らかくて優しい感じですかね、実直な番頭さんのイメージ?
こちらを貝の口と呼ぶときには、上の手を折るほうは「熨斗目」だそうです。
仕上がりはこんなです。
男の人でも「矢立て」もあるそうで、やってみました。
若い男性ならいいかもしれません。
男の方の帯結びで私が好きなのは「片挟み」、
貝の口の手を上に上げるところまでは同じで、
あとはタレのほうを、右へなぞえにおろして、
胴に巻いた帯の一枚目と二枚目の間に通し、下へしっかり引きます。
帯が厚いので盛り上がってますが、薄い絹の献上などですと、
もっとスッキリおさまります。とりあえず「こんな形」ということだけ。
男性の帯結びは、女性ほどの多種にはわたりませんが、
まだ駒下駄結び(虚無僧結びとも言います)、かるた結びなどがあります。
男性の着物好きのかたでも、そういう結びはあまり見かけません。
昔のおとーさんは兵児帯をグルグルで、蝶々結びでしたねぇ。
いずれにしても、男性の場合は、女性のような華やかさがありません。
なればこそ「粋」を大事にしてほしいものです。
帯結びのついでにもうひとつ、男の着物姿のかっこいいポイントを…。
男性と女性では着物の形も着方も違いますが、
だからこその注意点があります。
女性の場合、おはしょりがあります。帯締めたあと、前はもちろんですが後ろ側、
つまりお太鼓のすぐ上の部分や脇の部分、そこにしわやたるみのないように、
下からきちんと引っ張ります。
でも男性の場合はただひっぱるだけではいけません。
男物にはおはしょりがありません。あのおはしょりと言うのは、
いってみればシャツやブラウスを着たときの
「ブラウジング」の役割を果たしています。つまり「たるみ」を持たせて、
布の上がり下がりによる「引きつれ」を吸収しているわけです。
着物を着て座ったとき、腰から下の着物のうしろは、
お尻の丸み分、どうしても下に引っ張られます。
だからおはしょりがあると、その部分が多少伸び縮みして、
着物の背中の上部分や衿が、下にひっぱられるのを緩和しているわけです。
男の着物は対丈でおはしょりがありませんから、それができません。
帯を締めて、上半身のしわやたるみをきれいにすることは必要ですが、
あまりピンピンと下にひっぱって全部伸ばしてしまうと、
すわったとき着物の後ろが下に引っ張られて、衿が下に下がる感じ…になります。
男は衿抜けるとカッコ悪いですねぇ。それにお尻の部分のいたみなども進みます。
これを防ぐために、帯を締めたらそのすぐ上をちょっとひっぱって、
いわばブラウジングさせてやります。
やたらダボダボと浮かすのもカッコ悪いです。
右と左の脇から、斜め上に向けて、
ちょうどアーチ型の橋のように、です。こんな感じ。
陰影がうまく出ていません、もう少し多めにはっきりアーチっぽくなるように。
こうして着ていると、いかにも着慣れた感じに見えるでしょ。
なんでもそうなんですが、それしか見ていないとわからないものです。
それよりいいものを見ると、あっこっちのほうがカッコいいんだ、です。
それから、男の方は好んで博多献上をしめますが、
博多帯には柄の上下があると言われています。
私もよくはわからないのですが、先日の私の博多、こちらです。
こういう場合は、柄がはいっているほうが上、
また、上の男帯のように、柄の色がおなじで大きさが違うときは、
柄が小さいものが並んでいるほうが上、
そう覚えておくと大体あってる、と着物のベテランに教わりました。
地色に柄が半分より少ない場合は、柄があるほうが上、地色の広いほうが下。
綿帯などで、真ん中に線一本だけ入っているもの、「上の帯の裏みたいな」の、
この場合は締めたとき線が真ん中より上にいくように。
とはいえ、最近では「どっちゃでもええやん」という傾向だそうです。
私に教えてくれた方は「鬼平さん」のファンで、
博多の上下を間違えるなんざ「江戸っ子」じゃねぇ…と。
池波正太郎さんは、これを間違うことを嫌ったそうです。
ちなみに教えてくれた人は「浜っ子」ですけどね。
また、これは女帯でも同じですが、丸帯や名古屋帯の胴の部分のように
片側が縫い目のときは、縫い目が上になるようにしめます。
「縫い目が上」ということ、これが「紐」になると違いまして、
嫁入り前、未来のオットのために浴衣とジンベさんを縫ったとき、
ジンベさんの紐を上下逆につけてバサマに叱られました。「ツメが甘い」って。
男物は縫い目が上、女物は縫い目が下、これって生まれてすぐの、
「お宮参り」の掛け着からしてそうなんですよ。
小さなことですし、どっちゃでもええやん、と言う感じもしますが、
三つボタンのスーツを全部ボタン止めたらヤボ、とか、
洋服でもありますよね。誰が知らなくも、自己満足でも、
着物びとなら、そのように着たい…ものです。
紐の縫い目が男性と女性と違うのは
よ~く見ていないとうっかりしますね。
羽織の乳だって上向き、下向きで
違いますものね。
宝塚は関東芸者の役でも全部関西巻きなんですって。
またまたありがとうございます。(メモメモ)
貝の口や片ばさみは月に一度の美容室の時
つぶれてもだいじょうぶなのでよく結びます。
関西巻きは知りませんでした。
男の人の着物姿って、ほんとに
かっこいいんですが、なかなか見ませんね。
紐の縫い目の上下なんて、
誰がきめたんでしょう。
そうだ羽織の乳もそうでしたね、フシギです。
人形屋様
時代劇でもそうですね。太秦で撮るものでも、
その監督さんとか時代考証によるんでしょうが
かの「暴れん坊将軍」、今日再放送見たら、
江戸っ子が関西巻きでしたがな、笑いました。
えみこ様
帯を締めることを考えると、右へ締めたほうが
つまり関東ですが、前がズレなくて
いいんじゃないかと思うんですけどね。
私、一度お太鼓で美容院に行って、
思いっきりそっくりかえって
パーマかけたことあります。
貝ノ口であるべきですわ。
ようこそおいでくださいました。
細かいことは、ほんとに覚えきれなくて、
たいがい一度立ち止まる…です。
少しでもお役にたつことがあれば幸いです。
盆休みも終わりすので、
また着物のお話しなど、書いていきます。
よろしくお願いいたします。