世間様は夏休み・盆休み・・の時期ですが、
とんぼの家はいつもとかわりなく・・毎日ドタバタとしております。
で、こんなものが出てまいりました。もう4~5年前に作ったものです。
古布で小物を作ろう・・と友人たちとワイワイやりはじめたころのもの。
ちょうど卒業式直前で、息子の先輩の女の子が袴をはくことになり、
髪飾りを作ってほしいと頼まれました。
本人の希望、「ハイカラさん」みたいなすんごくおっきいのでピンク。
いやあれは「束髪」するからいいんであって・・と思いましたが、
市販のものはみんな大きさが足りない・・というので、それより大きく・・
と言う約束で作りました。濃いピンクの無地ちりめんと、
赤い鹿の子絞り柄のちりめんとを重ねて結んだように作り、
当時は自分でちりめんの花を作っていなかったので、
市販の「ちりめんの梅」の小枝を細かくあしらって仕上げました。
たいへん気に入ってくれて、そのあと「成人式」にも使ってくれました。
これで気をよくして、ちょっと作ってみっか・・とやってみたものです。
当時はまだ材料がない上、試作ですのでほとんどが「化繊」です。
上の写真では、グリーンのほうの下のオレンジ系の部分だけが正絹の羽裏。
あとは手元にあった紐だの素ボール(発泡スチロールの玉)だの、
造花の材料など、ありあわせで作ったものです。
しかーし・・・、最近は成人式でも、こういう髪飾りをつける結い方は
しなくなりましたから、実用的ではありませんね。
ちょーしに乗って作ったものがこちら・・・。
箱に適当にほうりこんであったので、みんなつぶれ加減です、あ~あ。
唯一、一番上だけは、自分が一度使いました。
木目込み人形用の無地金襴と、紫は金で細かい紗綾型もようがついてます。
簪はだれかにもらったプラ製で、かる~い模造真珠つき。
真ん中は、これだけは全部ホンモノの「鬼ちり」で、七五三用として
作ったのですが、これが一番つぶれています。
昔の七五三の、あのカサ高く、鶴なんかついてるのをイメージして作ったので、
かなりこんもりしていたのですが・・。お花もひしゃげてそっぽ向いてます。
最近の髪飾りは、きれいなちりめんの紐だのラメ素材のものだのを編み込んだり
小さなお花をたくさん挿したり・・と、そのまま洋装でも・・、
なんて感じのスタイルが多くなってしまいましたから、
こういうものより、ちりめんの小さい花のをいくつもセットで作るとか、
いわゆる「かんざし」にするとかのほうが、人気でしょうね。
手間がかかるんです、ちいさいものは。
それにしても、当時こういうものに縁がありませんでしたから、
友人に頼まれたとき、参考にとお店に見に行ったんですが、
あまりのお値段に、びっくらこいて帰ってきました。
特殊素材はともかく、帯地であれ着物地であれ、みんな「化繊」だというのに、
しかもほとんどの部分は接着剤で貼付け、縫ってるところなどほとんどないのに、
あの価格の高さは単に「手間賃」でしょうか・・。
私は友人に「卒業のお祝い」としてプレゼントしましたので、
お金はもらいませんでしたが、友人は「これだけ大きかったら2万はする」と。
なにしろ友人のもう一人の娘さんが美容師なので、
そういうことはよくわかるそうで「こんな高価なものをもらっちゃわるい」と
遠慮されたのですが、材料費知ってる私は、
内心(いや、そんなこといわれると材料費いえなくなる・・)と思ってました。
これから先は、小物はなかなか作れないとはおもうのですが、
これを作ってから年月が経ち、材料も、作るコツも、
少しは上向いたことでもありますし、一度現代でも使えるようなのを
作ってみようかと思っています。(すぐできもしないくせに・・)
私自身は、着物のときは髪をマゲにしてしまうので、簪がほしいところです。
できれば「銀の平打ち」とか「べっこう」とか、いいなぁ・・。
近くの大手スーパーに「子供専門の貸衣装スタジオ」があります。シンデレラからかぐや姫まで、自由自在・・。私は祖母の襦袢の染め直しで祝ってもらいました。子供は子供らしく、七五三は七五三らしく・・って古いんでしょうかねぇ。
ぶりねぇ様
お褒めにあずかり恐縮です。
私の住む町に、その支援団体があるんですよ。資金調達に年一回「着物の古着市」をします。私は「古着」を寄付して、もっと古いのを買ってくるというみょーなことをしています。地元ではいい活動をしていますよ。
最近、街で見かけるこの手の化繊もの、かなりお安いのがあるのですが、大概、人件費の安い東南アジア製。
開発途上の国々の女性に手に職を、とういことで、様々なものを作って、日本や韓国、台湾、シンガポールなどに輸出しています。
若い方々に是非とも、知ってもらいたいなーと思うことの一つです。
父親はあまりの女っぽい装いに憮然として、機嫌悪くなりました。
時代のはやりなのかもしれませんが、簪が頭一杯になっている、そんなのが子供らしい、可愛いと思うのですがね。
ちょっと時代遅れの簪、こんなの、こんなのと思うのですけど・・・・・
らくしょーです。
細かいだけで、難しさはありません。
こういうものは「創作」ですから、
こうでなければいけない・・がありませんので、
自由に作れるんですよ。
花簪も「つまみ」はそれこそ面倒ですが、
「つまみもどき」はカンタンです。
全部花簪はタイヘンですから、
リボン風の真ん中にお花をこんもりつけるとか、
その下に市販のビラビラつけるとか、
いくらでも工夫できます。
お花の作り方はお教えしますよぉ。
使う生地、色、柄で随分雰囲気が
変わりますね。
花簪は無理だと思いますが、こういう
りぼんの髪飾りなら頑張ったら私でも
つくれるかな~。