ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

お手玉作り方の3  まくら型とざぶとん型

2012-08-04 03:38:14 | とんぼ手帖

 

追記です。今日8月5日までにご覧になった方、

「ざぶとん型」で、一番大事なところの写真と説明が抜けておりました。

改めて入れなおしましたので、見直してください。申し訳ありません。五輪ボケ…です。

 

 

カンタンなのから並べてきたので、先にこちら。

「まくら型」です。江戸時代に「枕」というものが使われるようになって…この形ができたそうです。

明治大正あたりが舞台の映画などで、日本髪用箱枕以外に、この長方形のものが見られたりします。

 

「まくら型」

生地 10×19センチ 1枚 縫い代5ミリ

 

 

半分に折って、輪を下にして両脇から上へ縫い代5ミリで縫い合わせます。

中身を入れる口は残します。

 

縫い終わったら口から裏側を出して、角をしっかり出します。

 

中身を入れてから、図のように入れ口を上にして見て、左の上下△と△、右の上下○と○を

きちんと突き合わせて縫います。(中身を入れると縫いにくいという場合は、あとから中身を入れてください)

 

私は先にペレットを入れてから、綴じて角を突き合わせ縫いしましたが、

中身が入ると縫いにくい…と思う場合は、全部縫ってから中身を入れて、最後に口を綴じます。

赤丸のところが突き合わせたところ、反対側も同じように突き合わせます。マチ針の部分が入れ口。

 

突合せ部分もチカラがかかるので、これは刺繍糸6本取りを二本で飾りもかねて結んでとめました。

 

どこの写真を見ても、まくら型は、真四角にきれいに写っていますが、実際にはおいたらこんな感じ。

 

元々お手玉は、中身が動くことで重心がかわって、どこへ行くかわからないのも面白さのひとつです。

パンパンに入れたものはすっ飛ぶばかりで使いづらいですから、あまりふにゃふにゃで使いづらい場合は、

重さを変えず、元の生地サイズを少し小さくしてみてください。

実際にお手玉で遊んだ年代としては、中身はかなりグズグズだったと記憶しています。

だから見た目は大きくても、小さな手で5個つかめたのですね。

 

やっときました、めんどうな「たわら型」。写真多いですので。

生地 4.5センチ×9センチ 4枚、これは二色ずつの組み合わせでも、同色同柄でもお好みで。

(本などに掲載されているのは、この4.5×9が多いのですが、私のように手が小さめですと、

やや大きく感じます。子供さんのものなどでしたら「4×8センチ」でいいと思います。

口を綴じる前に、握ってみて、持ちにくい感じがしたら、ペレットを少し減らす感じで)

縫い代5ミリで縫います。(わかりやすいように柄と無地で、縫い糸は白を使いました)

 

まず組み合わせて置いてみます。「中表(ここまちがえやすいです)」に90度にあわせたものを二組。

 

二枚を直角にあわせた赤い線部分を縫い代5ミリで縫います。

両端の縫い代を残すのを忘れないように。

 

両方縫い終わるとこんな感じ。

 

上になっているほうの生地(この場合無地)を矢印の方向に広げ、

 

さらに右側を左側にひっくり返すようにして重ねます。

 

二組をあわせて、また端の5ミリを残し、縫い合わせます。

真ん中の重なる縫い代部分は自然な向きで互い違いに倒します。(縫うとわかります)

このときも端の5ミリ、縫い残します。

縫ってしまうと、次の縫い合わせがやりにくいので気をつけてください。

矢印はひっくり返した方向。

 

縫い合わせて広げたところ。

 

ここからが縫いにくいところです。片方がまっすぐ、片方が直角ですから、

角のところ、マチ針で押さえてきちんと角を縫ってください。

縫ってしまうとわかりにくいので、最初の「辺」だけマチ針でとめました。

ここを縫ったら、そのまま続けて、○印同士の「辺」を縫います。

 

ここからは説明しづらいのですが、実際に縫っていくと「隣り合わせ」が、

パズルをあわせるように縫う順番がわかります。つなげて縫えるところはそのまま縫い続けてください。

 

最後に中身を入れる口だけは、縫い残します。

その「口」から中身を出して表返すと…こうなります。

 

もう一息です。中身を入れて、口を綴じあわせます。完成。

 

手の上に乗せてみるとけっこう大きいのですが、大きさの割合いから行くと中身が少なめなので、

掴みやすく持ちやすいです。さすが、昔から作られている「定番」ですね。

ざぶとん型は、なんか難しそうに見えるのですが、下に置いてチェックしながらやると、

難しいのではなく、めんどくさいのだ…とわかります。クネクネと曲がって縫わなきゃなりませんので。

 

さて、合間に写真を撮りつつ、着々と進んでおりますが…まぁちりめんは縫いにくい!

と言うより、しるしはつけにくいわ、切りにくいわ、縫いにくいわ…。

だから和裁はしるしは「へらつけ」だし、かけはりなんかがいるんですよね。

今回、できるだけ眼にもきれいで、手触りもよく…と、全部ちりめんでやっていますが、

さすがに「ざぶとん型」だけは、木綿です。

今日の写真の手まり柄は、実はハンカチです。頂き物ですが、私には派手だし、

かえってお手玉のほうがかわいいと思って。一枚でたくさんできそうです。

 

お手玉のお話しなど、書きたがったのですが、作り方が長くなりましたので、本日これまで…。 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2012-08-04 08:24:55
ありがとうございます。
座布団型はこんな風にして作るんですね。
やはり手間が掛かるから、母もしてくれなかった
のかもしれません。
返信する
素晴らしい! (べにお)
2012-08-05 12:04:43
家をあけていたもので、ここ3回分の記事を一気に拝見しました。
お手玉にこんな種類があったとは…かます型は初めて知りました!
そして、ざぶとん型。そうそう、これです。
こんな風に作っていたのか-。確かにこれは、難しいよりめんどうくさい(笑)
でも、とんぼさんが丁寧に教えてくださったので、ムラムラと制作意欲がわいてきました。とんぼさん、罪な方です(爆)
この夏のうちに、作ってみたいと思います。まずは布選びですね~。ああ、楽しい!
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-08-05 14:05:51
陽花様

昔は女の子がいれば、当たり前にあったものですよね。
実際細かくて手間かかります。
小さいからすぐできるとはいえ、数作るのは大変ですわ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-08-05 14:08:00
べにお様

ほんとにパズルみたいですよ。あれっこっちへ、あっこっちだわ…と。
罪なとんぼは「作れぇ~オーラ」発信中でーす。

ぜひ楽しく悩んでおつくりください。
返信する
出来ました(^^) (はじめまして!)
2013-01-17 00:02:33
娘の為に作らなくてはいけなくて他のサイトを見たけれど
イマイチつくり方が分からなかったのですがこちらで見て
うまくざたわら型を作る事が出来ました。
分かりやすかったです!!
ありがとうございます(^^)/
助かりました♪
返信する
Unknown (とんぼ)
2013-01-17 20:55:51
はじめまして!様

お役に立ててよかったです。
私も母に教えてもらったときのこと、
はるかむか~しのことなど、いろいろ思い出しながら、
どうやったらわかりやすいかなと、考えてこれにしました。
わかりやすいといっていただいて、ほっとしています。
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