
この前、バッグなんかと一緒に持って帰ってきた、母のじゅばんです。お気に入りでした。
母のタンスも気にはなっているのですが、昨年、衣替えに合わせて整理しよう…と思っていたら、
震災に父の病気でしたから、相変わらずそのままなのです。
とりあえず上野「盆」のはいっているところはあけて風をいれ、
引き出しの方を一段ずつあけていって、調べました。一番下の引き出しをあけると、さすがに着物ではなく、
足袋や下着の予備やうそつきが入っていました。ところが、畳んであるある肌じゅばんやうそつきの間から、
なにやらピンクっぽい柄が…堀り堀りしてみたら、じゅばんだったわけです。
お気に入りの一枚。
たぶん私が結婚してすぐのころで、私には同じ感じで色がピンク、十二単の女性たちの柄を送ってくれました。
私にとってもそれはお気に入りになってます。
ほかのじゅばんは全部まとめて、別の引き出しにはいっているのに、この一枚だけが…。
引き出しの一番下は、湿気が上がるところですから、母は着物はゼッタイいれませんでした。
おそらく、もう最後に着物を着たころはなにかと面倒だったのではないかと思います。
几帳面な母が、適当にたたみました…みたいなしまいかたをするはずがありませんが、
認知症の診断を受けたころ、すでにハンドバッグの中もぐちゃぐちゃでした。
整理をするということができなくなっていたのでしょうね。
そんなわけで、だしてみましたら、たぶん一度着たままではないかと思うのですが、
背中のあたり、薄いシミがでてしまってました。いずれにしてもサイズも違いますし、洗いに出そうと思います。
半衿もつけたままでした。なんだかちょっと胸の奥がキュンとしました。
ばーちゃん、きれいにして着るからね。
で、しんみりしながらも、ほかに何か…と、更にタンスを漁る「正直者」…。
半幅帯みーっけ…、と二本持って帰ってきました。
こんなのもってたっけ…なんです。下の「茶道具尽くし」の方はなんとなく記憶があります。
ちょっと赤くなっちゃってますが、実際には茶色です。
両脇ミシンですから「ソレナリ品」、普段のウールなんかに締めていたのだと思うのですが…よくよく裏を見たら…
わかりますか?雪輪に浮世絵美人画の「織り出し柄」…。
オモテが茶道具で、裏は「浮世絵」…なんかミスマッチな感じなんですが。
ほんとはこっちをしめてたな…と思いました。
もう一本の方はどうやら「骨董市」モノですね。洗っちゃったらしく(母ではなくもとの持ち主が)、
柄の白糸のところに赤い色がながれてしまってます。交織のようです。
母の好みからいって、たぶん裏のチェックだけの方を締めていたと思います。
こんな感じなら、私でもいけるでしょ。
なにしろ結婚してから15年ほど横浜を離れてまして、里帰りもそんなにしませんでしたから、
その間の「ゲット品」については、知らないものも多いです。
こんなの持ってたんだーがけっこうありまして、益々「発掘作業」の必要を感じています。
今日は全部見たわけではないのですが、「盆」の一番上には留袖や訪問着がはいっているはず…。
どうかホシなんかとんでないでおくれ…と祈っています。
お気に入りだった事よく分かりますわ。
帯も襦袢もとんぼ様に使ってもらえたら、
お母様も喜ばれると思います。
こんなデザインの物もあるんですね、いいわぁ。
それとこの芥子色??梔子色かしら?半幅も超アゲハ好みです!
いまどき無い柄向きって感じで(よだれ)
どーなるかは......分かりませんが。
染じゅばんは、凝ったものを好みましたね。
洗って落ちるといいんですが…。
まぁじゅばんですから、消えなくても着られますし、
大事にしたいと思っています。
母はきっと「あんたその着物にその帯?センス悪っ」なんて、
言っているかもしれません。
街着用の染じゅばんは、あそびどころです。
古い着物から作りたいと思いつつ…です。
半幅は普段着物には、本当に重宝ですね。
帯の長いのは、いろいろ結べて楽しいですね。
私はふろしきで作りかけたのがどこかに…と
いつもこんなです。