
昨日はたくさんのコメント、ありがとうございました。
続けてきて、本当によかったと思っています。
今日からまた、ちょっとずつ、ゆっくりと綴っていきます。
よろしくお願い致します。
さて、本日の写真は例によって「ありゃ、こんなのあったわ」・・という
片づけで出てきたもの、色的にジミだったので奥の方に入れてありました。
これは縫い取りお召し、元は羽織で解いて洗ってあります。
色はジミですが柄的には「若向き」・・菊尽くしですね。
ほぼ反幅で写しましたので、けっこう大きな菊だということがおわかりかと。
1個の菊は5~7センチくらいです。
ちょっとギラついていて、色がわかりにくいのですが、黒地です。
黒地なのですが、一つずつの菊の花びらの輪郭と合間の黒い部分には
「葉」があるのですが、それらが全部「赤い糸」が上に出るように
織られています。そのため、全体になんとなく「こげ茶」っぽく見えます。
(ところどころある白っぽい菊は、銀糸が上に出るように織られています)

とにかく細かい柄を織り出していまして、裏はこんなです。
右下の色の濃い菊が、表では「白っぽい菊」になります。
こういう緻密な織りで、糸がたくさんわたっていますから、
とにかく反物に丸めてあっても「ズシリ」と重いんですね。

遠めに見るとこんな感じ・・ちょっと布が波打って影がでちゃってます。

写真では「テカリ具合」がわからないのですが、菊の花びら部分が、
銀糸を上に出して織っているので、全体的にいぶし銀っぽく光ります。
ジミなんだかハデなんだか、よくわかんないんですが・・。
衿は真ん中でつぐようですが、ちゃんと羽織分あります。
でも、これで実際羽織に仕立てたら、きっとすんごく重い・・。
着てて肩がこるんじゃないかと・・。
これは帯にしたほうがいいかなぁ・・と思っているのですが・・。
お召し、特に縫取りお召しは「縫取り」といっても、
ほんとに縫い取ったわけではなく、織っていく途中で、
刺繍のように柄の部分だけ、別の小さい「杼(ひ)」を使って色糸を
手で細かく織り込む、それで刺繍のように見える・・
ということで、織りの着物です。
とても綺麗な柄が多いのですが、手間がかかるせいか、
はたまた重いのが欠点でしょうか、着られる古着として出るのは少ないです。
縫取りの若い女性の着物を一枚、ほんとに刺繍のようですね。
こちらはお客様よりの預かり物です。

こういう状態のいい着物はなかなか出ませんが、
いまでも十分着られる色柄ですね。
確か私が10月15日(すでに挫折)
とんぼさんは18日じゃ・・・・なかったかしら?
私は今じゃもっぱらいろんなブログへ遊びに行っております
私も仕事を持ちながら、主婦もせにゃあかんし、かなりハードだったんで・・なんて全ていい訳です。
そのてん、貴女さまは凄い、かなりいろんな事に精通していらしゃるし、又いろいろ勉強させてもらいます、これからも宜しく。
見たとたん、あらっ私の名古屋帯と雰囲気
よく似てる~て思いました。
生地が重いのなら帯にされたらいいと私も
思います。
重い。堅い。小さい><。シミだらけ。号泣。・゜・(ノД`)・゜・。 。
紺地に菊の長着と、白地に菊の羽織。白地はシミだらけになりまして、何しても抜けません。どうしたら宜しいでしょう? 色かけしようかとも思いましたが。来春のお正月に姪に着せようかと思っています。
どこにでもないものをというわけで、姑、力が入ったのでしょう、別誂えでものすごく高かったらしい
白地のまま訪問着の格としてきました。その後紫に引き染めをしてもらいましたが、しみをつけたときに、染み抜き屋さんが色落ちさせて、さらに古代紫に、今でも着ています。
何度訪問着を作っても、あの着物の華やかさと格に及びません。まったく上手に選んでくれた着物と思ってます。
そんな選び方をしてくれた姑にはいまでも及ばないと思っているのです。
17日でーす。アケビの写真をやっといれられて、
一日目、ホッとした覚えがあります。
早いもんです。こちらこそ、よろしくお願いします。
陽花様
帯にしても地味かなと思うのですが、
裏に別色もってくるとか・・かんがえますね。
悩むなぁ・・。
zizi様
もったいないですねぇ・・。
お召しの場合は「目引き」しかないと思います。
薄いしみならほとんどわからなくなります。
着物としては、ちょっと味気なくなりますが、
そのままよりはずっといいですね。
蜆子様は、ほんとに良家のお嬢様なんですねぇ。
そんな素晴らしい着物を結納にいただけるなんて。
土地柄もあるのかもしれませんが、
嫁入りのときのいい着物というのは、
代々伝えていかれますから、宝物ですね。
毎日続けるというのは本当に大変なことですね。頭が下がります。とんぼ先生には沢山のことを教えていただきました。ほぼ一年、毎日違うものをみせていただけるなど、ほんに有難いことでございます。
それにしても見事な縫取りお召!菊も、鳥のも、うっとり致しました。こんなに美しい布達をみることができて、日本に生まれてよかった♪と心から思います。
これからもどうぞよろしくご教示の程お願いいたします。
ありがとうございます。先生といわれるようなことは
何もないのですが、思うままに書いてきたことが、
少しは皆様のお役に立ったり、
珍しがっていただいたり、本当にうれしいです。
鳥の縫い取り、綺麗でしょう?
どんな人が着ていたんでしょうねぇ。
想像するのはどーしても「着物美人」なんですが、
そうとは限らないかも??
こちらこそ今後とも、よろしくお願い致します。