先日、さいころバッグの作り方を知りたいという方がいらっしゃいましたので、
思い出して書いてみます。
このバッグは母が作ってくれたもの、母は一つ作ると「忘れないように」と、
いくつも作っては…結局乞われてあげてしまう…ので、数は残っていません。
柄がヒョウ柄なので、アクセントにパイピングテープがはさみこんであり、
母はパイピングとファスナー、持ち手の裏の色をそろるデザインにしたようです。
単色とか、柔らかい色柄の時は、パイピングはいれていませんでした。
生地はキルティングを使っています。
実はこのバッグの上の形状が、裏を付けにくい、つまり中袋を付けるのがとても面倒な形です。
でも口を開けても中が見えづらいタイプなので、裏はなくても大丈夫です。
サイコロ部分は20㎝×20㎝。
まず、用尺ですが、ごく単純に計算すると、さいころですから、20㎝×20㎝の正方形が6枚、
ということになります。ただ、一部広げるようになるので、もう少しいります。
外側にやや小さい外ポケットがつくのでその分が1枚。そして各パーツの縫い代も忘れずに。
持ち手は全部共布でもいいわけで、それだとその分プラス。
持ち手の長さは、幅2.5㎝、長さ35㎝プラス中に入る分とそれぞれ縫い代です。
まとめると…
20㎝角の生地が側面2枚と底分で3枚、縫い代は1㎝。
上に少し伸びあがる分の側面用として20㎝×25㎝が2枚、縫い代は1㎝。
上蓋になる部分はファスナーを付けるので、10㎝×30㎝が2枚、縫い代は1㎝。
外ポケット用として20㎝×19㎝が1枚、縫い代は1㎝。
作り方ですが、すでにできているものしかないので、わかりづらいかもです。
それと、どことどこをつなげるか…は、縫いやすいところから…で、
先に本体を四角に作ってから、フタ部分をつけてもいいし、
フタとその横部分を先につなげても、かまいません。
ようするに「こういう形に組み立てる」…わけです。
フタと長方形のパーツは縫い合わせたら、5㎝分だけ、縫い合わせます。
わかりづらいですが、真横から見たところ。
まず、上のフタ部分二枚にファスナーを縫い付けます。
倒れてしまうのでゆがんでしまってすみません。
裏側を見るとこんな感じ。
どことどこをどう縫い合わせるかは自由ですが、まずファスナーはつけてしまったほうがあとがラク、
それとフタと長方形を縫い合わせるときに、ファスナーの両脇に、持ち手がつくように挟み込みます。
裏側から見たところです。
底部分です。
ポケットのことを忘れました。
元々は長方形の部分のどちらかの外側に、先に少し小さいものを合わせておいて、
隣に来る生地と縫い合わせるのですが、これは生地がたりなかったということで、
パッチポケットになっていました。
青い線が本来のポケット、黄色がこのバッグのパッチポケです。
母はロックミシンも持っていましたので、キルティングで裏がつかないときは、
端ミシンにロックを使っていましたが、出し入れがめんどくさい…と、私のこれは「ジグザグミシン」…。
まるまる裏返してみました。
しまうときは、こうやてペタンコに…。黄色の部分がさいころより5センチ長い部分です。
複雑なように見えて、さほど難しいものではないと思いますが、形になってくるにしたがって、
あとの縫いあわせがやりにくい…ですね。
このバッグは、とにかくよく入ります。ただ、入り口が直線で一本なので、広く左右には開きません。
大きい財布などは、ちょっと出しにくいかもです。
母は「すられにくいバッグ」と言ってましたっけ。
私はいつもバッグは下に下げて持つので、あまり厚みがあると、ひざあたりでじゃまになるので
好きではないのですが、これは厚み20㎝のわりに、それほどジャマには感じませんでした。
かわいいキルティングで縫えば、お弁当入れにもいいと思いますね。
ほんとに真四角です。よく入りますよー。
母は、自分の感覚で生地など選んでましたが、
けっこうおしゃれなのを作ってました。
マメでしたねぇ、ほんとに。
豹柄にピンクのパイピングが効いて
おしゃれですね。