ひかりとしずく(虹の伝言)

勉強会や講演会、上映会のレポートなど主に載せています。

『キューバに学ぶ』を聴講して

2011-08-10 | ともこレポーターによる記事
7月30日秋田大学で催されたアレイダ・ゲバラさんの講演会『キューバに学ぶ』を聴講して来ました。
アレイダさんは講演後の質疑応答で、お父様の”チェ・ゲバラ”に強く憧れていたという推定50代の男性からの「チェ・ゲバラの娘で良かったと思うところは?」というような何度聞かれたかわからないだろう質問にも真摯に答えてくれました。

チェ・ゲバラの好きだったところは
「彼が愛するということを最も分かっているところです。彼が家族を愛していたから戦ったと良く分かっています。小さい頃は寂しく思ったが、私も娘を二人持ち、父が私たちを愛しているから尊厳を持って生きてほしいと思い革命を起こしたのだと分かります。」と。
そして、娘で良かったと思うかについては、
「特別な父と特別な母の間に生まれたことは光栄に思っています。ですが、自分がチェの娘だから特別とは思いません。私にとって大事なのは役に立つ人間になるということです。私はキューバ国民に生まれたことに特別を感じています。世界に出て他国(アンゴラなど)でつらい思いをしましたが、それにより成長したと思います。」と。


「キューバは日本と違い社会主義国家です。アメリカに唯一NOと言い続けている国です。カリブの海の島国が50年間社会主義をアメリカのすぐ近くで通してきたのです。キューバが成功したのは三つのことをしたからです。

ホセ・マルティ(19世紀)は『文化を持った人間は自由な人間であれる。それは人から操作されない教養を身につけているということ。」と言って、教育に力を入れ、識字率を上げる運動から始めました。
その他は、笑い医療です。キューバ人は自分たちが生産したものの持ち主です。医療は全てに人に無料で提供されるべきです。
また、自分たちが主役という感覚で、生きる喜びを見つけています。日本人もキューバ人のように生きる喜びを持って生きると良いと思います。

日本の良いところは食習慣です。キューバも見習うべきだと思っています。日本人がアメリカのような食文化になっているのは残念です。」と成功を分析しています。
これからのキューバが目指すところは、農業研究センターでの無農薬で育つものなど品種改良をしていることと、娯楽の質を高めようと民衆の劇場グループを作っています。そして、老人ホーム(デイサービス)の設置です。

キューバは”アルバ”(スペイン語で”日の出”という意味)という貧しい諸国への医療協力を行っています。
エクアドル、ニカラグア、ベネズェラ、ボリビア、二つのカリブの島々へ。

人々はお互いに違う文化の中で理解できないものがあっても、リスペクト(尊敬)し合う気持ちは大切です。完全なものなどありません。交流によってお互いに新しいことを学べ、いいものを得られます。人々の連帯、個人ではなく共同体レベルで考え、余っている物をあげるのではなく、相手が必要としている物を与えるのです。

秋田にはとても良いものがあります。自然と昔からの建物があり文化を感じます。

日本は今問題があります。日本はもっと核兵器に対して声をあげるべきです。イランとイラク、韓国と北朝鮮のように核戦争をしたがっている国が世界にはあります。

日本人のテクノロジー、発明は沢山あります。自然エネルギー(風、ソーラー、地熱)を活用して世界に向けて模範となって下さい。と時に歌も交え、マイク無しのパワフルなボイスで話されました。 

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