レフリーもいろいろ
レフリーは、自分が吹く笛一つでゲームの流れが変わってしまいますし、場合によっては選手生命すら左右し兼ねないわけです。レフリー皆、ひと笛の重みを感じていることでしょう。
長いこと試合を見ていて思うことは、実践を積んだレフリーとそうでないレフリーがいるということです。
試合の流れと笛のタイミングにラグがあって、いまの笛は何だ、と考えてしまうこともしばしばあります。
レフリーにも器用な笛を吹ける人ばかりとは限りません。また、足の速いレフリーも、遅いレフリーもいます。ボールを持って走る選手よりはるかに速いレフリーもいます。
きびきびしたレフリーとそうでないレフリーもいます。大相撲の行司によくあることですが、ハッケヨーイ、ハッケヨーイと言いながら、自分の袴のすそを踏んでころがったりと、邪魔な行司も結構いますが、ラグビーの試合も同じような例があります。
選手からしますと、おーい邪魔だよ、と声を掛けたくなる場合があるのではないか、と思ったりしながら見ていると、同じ試合を何度みても楽しいです。
いまはもう第一戦を退かれたと思いますが、真下さんと言うレフリーがいましたが、上手かったです。しかし、選手には怖い存在だったと思います。公正な笛は厳しい程、安全です。
先日の筑波戦のとき、前半終了間際、大東ボールでラインアウト、酒木選手がボールを入れようとしていたとき、大東の集まりが遅かったので、レフリーが「早くしましょう」、と声を掛けたのですが、酒木選手が頭の上にボールを掲げていて、スローイングが遅かったんですね。
ピィーと鳴って、ボールは筑波に移りました。その後間もなく、大東にボールが渡ったところで蹴り出し、事なきを得ましたが、笛一つが流れを変える場面でした。
あの笛は大変公正でした。後半35分、大東19番シアレがハイタックルでイエローを出されましたが、あの場面オンデマンドで見直したのですが、シンビンは厳しかったのではないか、ペナルティーで警告が相当では、そう思ったりもしています。
しかし、あの笛もまたレフリーの判断、機敏でしたね。若い選手は、レフリーの笛でラグビーが上手くなることが多いんだと思います。
大東には、筑波戦から学ぶところが多かったに違いありません。・・・兜の緒を締めよ、です。