大東ラガーの凄まじい勝利への執念
大学選手権ベスト4入りは16年ぶりと聞いて、もうそんなに長い年月を過ごしてしまったのか、といろいろなことを思い起してその一つ一つを懐かしんでいます。その間にも、選手権大会には何度も出場していましたから、いつの間にか16年が経ってしまった感じです。
昨日(12月28日)鏡さんから電話をもらいました。電話から聞こえてくる声がとても弾んでいるように感じました。「本当に選手が頑張ってくれて」そして「同志社が思っていたより強かったんですよ」、と相変わらずの強気のジョークで嬉しそうでした。前の4強のときは花園で第1戦を関西2位の近大と、そして第2戦も同じく花園でしたが対抗戦2位の帝京大が相手でした。
フレテリキ・マウとルアタンギ・バツベイが活躍していた頃でした。小生も現役で、選手たちに同行していましたから、当時の記憶が甦ってきます。あの時もリーグ戦では4位でした。
J.スポーツの録画放送で再度観戦しましたが、皇子山陸上競技場のスタンドはほぼ満席で、そのほとんどを同志社のラグビーファンが埋め尽くしていました。大東の選手たちは、あの同志社コールの中でよく耐え、冷静な試合運びができたと感心してしまいました。10点ものビハインドされた戦況が2度ありました。とくに2度目の10点ビハインドのときは、すでに時計が70分になる頃で残り10分足らずのときでしたから、よくあの窮地を乗り越え逆転勝利をもぎ取ったと思います。
直接的には、川向から大道に振った後の大道の絶妙のラン、そしてクルーガーへのパス、彼の瞬発力によって生まれたトライ、コンバージョンと言う流れなのですが、そうした戦況を作り出せたのもスタンドと一丸となって必死に戦った大東ラガーたちの勝利への強い結束力と勝利への意識だったと思います。
現地で観戦された大東ファンもテレビ観戦のファンも、OBの中山氏の投稿にありますように「感無量」だったと思います。