[2020年4月13日 更新]
昨日に続き、「制服がリニューアルされると倍率が上がるかどうか」を検証していく。
今回は、2017年度から制服リニューアルした6校(!)について、一般入試の実倍率を比べた。
◆制服リニューアル後、動きが鈍い理由
背景水色の2017年度が制服が変わった年だ。
2017年度から新制服になったのは7校あるが、足立工業は除いている。
2015年度 1.00倍
2016年度 1.10倍
2017年度 1.00倍
2018年度 1.00倍
2019年度 1.00倍
こんな実倍率なので参考にならないから。
前年2016年度と比べると、男子は6校のうち2校が実倍率アップ。
女子は6校のうち4校が実倍率アップしている。
特に南葛飾高校は前後の年度と比較しても、2017年度に高騰したのが分かる。
2010年度以降で男子は最高倍率。女子も2013年度の2.11倍に次ぐ高倍率。
しかも2017年度から、東京都では大きな変化があったのを覚えているだろうか。
世帯年収760蔓延未満の家庭には442,000円までの支給がされることになった。
いわゆる「私立高校授業料の実質無償化」だ。
全日制都立高校の一般入試応募倍率は1.50倍。前年度の1.51倍から下がっている。その中でも倍率を上げてきたのだから、制服リニューアルは高校の人気アップに一役買うのは間違いないだろう。
制服リニューアルをする行うのはどんな高校だと思います?
たいてい中下位校。
例外は、ここ5年では八王子東高校と上野高校くらい。上野は中位校というべきかもしれないけどね。
ではなぜ制服リニューアルを行うのか。
シンプルに「人気が上がるから」だろう。
言い方は悪いが「教育指導のように長い時間をかけて成果が出るものに比べ、カンタンに変えられるから」だと思っている。
制服リニューアルでのマイナスは、高校側には一切ない。
「女子はスカートだけでなくスラックスも選べますよ」とすれば、
ジェンダーレス制服ですよ、ちゃんと時代の流れに乗ってますよアピールができる。制服代がいくぶんか値上げしても高校側のフトコロはまったく痛まない。
だから、人気のある高校は制服リニューアルなどする必要はない。
日比谷高校っていつから今の学ランだっけ。たしか1960年代からだと記憶している。
批判があることを承知で言う。
制服をリニューアルする=不人気校
これが私の結論である。
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