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小春日和生活のあれこれ綴ります

チュニジア→エジプト

2011-01-31 22:10:30 | 小春的〝小ブツブツ〟
私のツーリスト立場度  

チュニジア・エジプト両国とも渡航経験あります。
だけど、単なるツーリストとして行っただけ。大口を叩けるほどにはもちろん詳しいわけではありません。

ほんのひととき訪ね、有名な観光地観て歩き特化。=ツーリスト(ビジター)なら感動の連続でした。

そんな私は多分チュニジア・エジプト両国の方々から見れば、アジアの辺境からはるばる来た異国人ツーリストでしたが
両国に多々存在する世界遺産などの観光のすき間時間から
ごく一般の市民の生活から感じ取れたことが一部ですがありました。

先ず成熟社会の日本と全く違って若年層人口の多いこと←いつかお書きしますが、これはインドにも言えます。

それゆえ、大いなるマンパワーを感じ、圧倒され、行く末超高齢化となる日本アブナイかもの思いもしたのですが
富の配分の偏りも日本の比じゃないなーと感じました。

チュニジアのヨットハーバーに大型のクルーザーがいくつも停泊していてそれが個人所有であると聞きました。

反面で旧市街にあるバザールの日中、日本では考えにくいのですが
俗に言う就労年齢層の男性が多数道端で水煙草を吹かして言葉は少し悪いですが、やはり一番ピッタリ。
長々とひがな一日話し込みたむろしている。

旧宗主国がフランスだった影響か、首都だとフランス語を話す方が多く、正直英語ほどはわからない。

ましてやアラビア語はまったくお手上げですが、多分に職に就いていないのは見て取れ当たらずも遠からじと類推ですが、若年層の失業率がとても高く思えました。

厳格なイスラムの教えを守っている周辺アラブ諸国よりは開かれた感があったのですが
男性がそうなら家に居ることがより多いであろう女性はなお就業の機会が限られているよう感じたのですね。

マンパワー若年層が多いけれど、職になかなか就けないだろう社会。
そして貧富の差が多分に大きいのではと異邦人・ツーリストでさえ感じられる社会。

あと首都チュニスの喫茶店←日本でいうところ一番ピッタリなのはサッカー観戦しながら
食事やカフェ、お酒が楽しめるお店・スポカフェ。

ちょうどきのう、渋谷のスポカフェでアジア杯決勝日本対オーストラリアを観戦していたサポーター
ただし女性皆無  って感じ。

渋谷の盛り上がりもスゴかったですが、熱狂・雄叫び、うおおおおぅーと言う感じで
多分に自国がW杯三次かもう少し進んで二次予選を闘っているのだと何となくわかりました。

集団でのスポーツへの熱狂を今回のデモへの参加に早計に結びつけるのも少し問題かもしれませんが
人数ゆえのチカラを感じたのは確かです。

で、ツーリストでもうかがい知れたのが若年層の失業率の高さなら
旅行中見えなかった・理解しきれなかった政治背景、ベンアリ前政権長期の強権体制。

今回の民衆の怒りの蜂起の発端となった昨年12月17日に起きた26歳の青年の焼身自殺も、高学歴でありながら路上で野菜を売る仕事にしか就けない。

そして、その仕事でさえ強制的に立ち退きを迫られたことへの抗議だった。
イスラムの教えで自殺はきわめて少ないからなおのこと民衆が怒りを感じ、とうとう立ち上がった。

それがフェースブックなど現在だからこそのツールで瞬く間に今何が起こっているかが拡がる・伝わる・参加を呼びかける。

小手先の改革で止めようとしてももはやムリ。
短時間で政権が倒れ、ベンアリ前大統領はサウジアラビアに逃亡←「ジャスミン革命」

ほぼ同じトレースがエジプトのムバラク政権下でも起きています。
現在のところ軍は民衆に対して中立の立場に見えるのですが

民衆の中に暴徒化して略奪に走る一部の人が存在していることと、死傷者が出ていることが本当に気がかりです。

エジプトではネットの遮断もされているようですね。
民衆が本当に怒り、立ち上がった時小手先の改革で止められるか?不透明ですね。

どこの国も矛盾や幾多の問題、外交、経済、貧富の差、ジェンダーあるいは日本のように少子高齢化だってあります。

だけど、世界的には若年層人数はとりわけ新興国を中心に数が多い。
にもかかわらず傾向として新興国諸国の発展の速さと比例するように貧富の差が広がっている。

豊かな生活というものをNETを通して、あるいはすでに享受している一部分の自国の人の生活を垣間見ながら
省みた自分たち多くの一般国民の貧しさの現況との歪(ひず)み。

強権の下、長く黙していたけれど、怒りは埋火のように市民の心の奥深くにあったのではと感じます。

この先のことは明日の自分のことさえ不明な私です。
ましてや遠い外国の未来が見通せるわけないのですが

例えるなら一度転がりはじめた大きな石を止めるのには巨大な制止力が要ります。

それだけのチカラを今我が国にも飛び火するかもと恐れている国々が温存、有しているか
あるいはどこかの国が助力するかどうかにもよると思います。

恥ずかしい限りですが、ちっぽけで何のチカラもない私。
文化財やそこに住む一般の方々の損失がないよう祈るしか方法を他に持ち合わせていません。残念です。

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