『ツボイ塗工』~亡き父の魂と共に~ 関西ペイント・リフォームサミット参画店、水谷ペイントパートナー施工店・認定施工者

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低予算階段塗装工事

2010年08月01日 00時32分11秒 | 日記
今回は低予算依頼を受けての階段塗装工事です。

階段の一部に大きな錆びによる劣化が伴っており、
施主様は『鉄骨階段掛け替えの時間を稼ぎたい』との事。

当方点検でも階段の一部に強度不足を伴う大きな錆びが発生している事を確認、
施主様へは点検ポイントをお教えし、
何か異常があったらすぐに当方を呼んでほしいと申し上げての作業開始となりました。

今回の塗装対象は活膜(錆びの無い正常な塗装膜)も多かったので、
ご予算に合うように錆止め塗装を省き、
大きく錆びている部分に関してはサービスでエポキシ樹脂系錆止めをタッチアップ塗布、
2液反応硬化型ポリウレタンの防錆仕様をご提案することとなりました。

防錆型は硬化剤にシアナミド鉛系錆止めと同等の効果を発揮する錆止め剤が混入されており、
今回のような活膜の多い鉄部の低予算塗装に威力を発揮します。

シアナミド鉛系錆止めはエポキシ系錆止めが主流になる以前に頻繁に使われていた錆止め。
当方では10年以上前に既に扱いを停止しておりますが、
同等の効果を硬化剤を変えるだけで実現できるというのは驚きというか、
技術の進歩というか。

当方が通常御提案するのは、エポキシ樹脂系錆止めを塗り、更にこの防錆型を塗るダブル防錆仕様。
かなり良い効果が出ていますが、今回は防錆型のポリウレタン樹脂塗装が主。

今度どのような動きをするか、点検を密にしたいと思います。


『シアナミド鉛系錆止めの問題点』
成分中に鉛を含む(微量含む安全なものもありますが…)事から、
安全性・環境配慮の点から業界ではエポキシ樹脂系錆止めの移行が進んでおります。



写真は一枚目が塗装前、二枚目が塗装後です。