今日から、放火、殺人事件の裁判員裁判が始まりました。
裁判の内容は新聞に譲るとして、法廷弁護活動について・・・・
法廷で弁護活動をするとき、どこに立つか?
ということは弁護人にとって、とても重要な問題です。
法廷というのは、こういう感じの場所です。
正面に裁判官と裁判員、その前に裁判所書記官、中央に証言台
左右に検察官と弁護人の席があります。
普通にやるなら、弁護人席のところで立ち上がって、そのまま話をすることになります。
しかし、それはあまりに無策!
そんなところに立って話をしていたのでは、誰も耳を傾けてくれない・・・
危険な立ち位置なのです!
人に話を聞いてもらおうとするとき、普通は、面と向き合って話をしますよね。
法廷でも一緒です。
裁判官、裁判員とちゃんと正面から向き合える位置に立って話をすることが大切です。
それはどこか?
法廷の真ん中、証言台のあたりです。
そう、法廷の中央まで出て行って、弁護人は話をしなければなりません。
でも、いつも中央がいいとも限りません。
証人尋問で尋問をする時・・・・ 裁判官、裁判員に話をする主役は証人です。
弁護人が中央に行って目立ってしまうと、証人がかすんでしまいます。
そういう時は、そっと脇に潜んで、目立たない位置から質問することになります。
そして、証人を打ち負かしたいような時だけ、舞台中央に出ることになるのです。
今日の裁判員裁判でも、冒頭陳述の時は法廷の中央に出て行き、証人尋問(主尋問)の時は、弁護人席の端の方に立って、裁判員の視界から消えるように立ちました。
さあ、裁判の結果は! 判決は木曜日です。
人前で話をするときは、どこがベストポジションかをぜひ考えてみましょう。
すべらない話をするためには、まず足下にご注意を!