クリスマスプレゼント!ではありませんが、本日、
立命館大学大学院文学研究科の廣井亮一教授の「加害者臨床」(日本評論社)が発刊されました。
私も、「弁護士からみた加害者ー刑事裁判における加害者像の位置づけとその変化」という表題で、一部を執筆しています。
私の執筆部分では、これまで刑事裁判では、犯罪につながる動機や背景、加害者の人格特性などは十分に解明されてこなかった、もっとも、それでも犯罪となる行為とその結果が明確であれば、それを基準として判決をすることが許されていたし、必ずしも、被告人に特別に不利益になることもなかった。
ところが、裁判員裁判になって、裁判員が動機や背景、加害者の人格特性に注目して判決をするようになり、そこで共感が生まれれば刑が軽くなり、反発が生じれば刑が重くなるというという傾向が出てきた。
そこで、弁護人としては、動機や背景、加害者の人格特性を法廷で解明し、裁判員の共感を得る努力をしなければならない。
そのためには、臨床心理士との協働による情状心理鑑定が重要になってくるだろう。
といったことを、これまでに関わった刑事裁判の経験に触れながら執筆しています。
他の執筆陣は、龍谷大学の浜井浩一教授、成城大学の指宿信教授など、とてもお世話になっている先生方もおられます。
詳しくはこちら。 http://www.nippyo.co.jp/book/6123.html
専門家向けの本ですが、私の執筆部分はできるだけわかりやすく書いたつもりですので、ぜひ、読んでみてください。