2月8日、みぞれまじりの雨が降る寒い日でしたが、
京都商工会議所で、京都弁護士会主催「死刑を考える日」が開催されました。
300名近い、市民の方が集まってくださいました。
名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さんを描いた映画「約束」の上映。
日本を代表する名優仲代達也さんが主演、樹木希林さんが母親役を演じられています。
ドキュメンタリー映像とドラマを組み合わせた映画なのですが、仲代さんと樹木さんのとても自然で、リアルな演技で、どこからがドキュメンタリーで、どこからがドラマ部分なのか、区別がつかないくらいです。
樹木希林さん演じる母親の思いがフィルムから滲み出ています。
お二人ともこの映画の意義を感じて出演してくださったそうです。
映画には、この事件の裁判にかかわった裁判官も実名で、しかも本物の映像が使われています。
名張毒ぶどう酒事件が冤罪であることと、冤罪であることを認めることができない日本の刑事司法の愚かさがとても分かりやすく描かれています。
上映される機会が限られているのですが、ぜひ、多くの方にご覧いただきたい映画です。
映画の上映後には、名張毒ぶどう酒事件を30年以上にわたって追い続け、この映画の企画監修を務められた門脇さんと、弁護団の小林弁護士によるパネルディスカッションが行われました。
終演後の懇親会では、お二人から表には出せない名張毒ぶどう酒事件の様々な疑問、真実を聞かせていただきました。
本物の奥西勝さんは、現在、八王子医療刑務所でチューブにつながれて延命措置が取られている状況です。
法務省も裁判所も、再審での無罪判断を避け、奥西さんが寿命で亡くなるのを待っているかのよう...
その前に、きちんと再審無罪判決が出ることを祈るばかりです。
次に、私が関わるイベントはこれ!
ゲストは、ジャーナリストの江川紹子さんです。