京都弁護士会主催 「死刑を考える日」が、キャンパスプラザ京都で開催されました。
重いテーマにも関わらす、170名定員の会場に収まらない参加者があり、急遽、パイプいすを並べたり、立ち見も出るほどの盛況でした。
「死刑はあって当然」というような冷めた風潮の中で、これだけ問題意識を持って来場してくださる一般市民の多さに感動です。
シンポジウムでは、まず、オウム真理教事件や和歌山毒カレー事件、光市母子殺害事件などで弁護人を務められてた安田好弘弁護士の活動を追ったドキュメンタリー映画
「死刑弁護人」が上映されました。
その後、安田弁護士をゲストにお招きし、いろいろなお話を聞かせていただきました。
安田弁護士自身は、死刑廃止の立場であるけれども、個別事件の弁護で死刑廃止を主張するようなことは絶対にしない、そんなことは弁護活動としては全くダメだといった、弁護活動のあり方を見つめた話や被害者参加制度や裁判員制度の問題点に鋭く切り込まれていました。
これまでテレビや写真でのイメージで、とても厳しい弁護士というイメージを持っていたのですが、はるか後輩の私たちにもとても優しく、丁寧に接してくださいました。
国家権力に対峙するという弁護士の強さ、熱さ、魂を誰よりも持っておられながら、周りの誰もに対する優しさ、気配りをお持ちの安田先生でした。
だからこそ、死刑事件の弁護ができるのですね。
お話を聞けば聞くほど、弁護士っていうのはこういう人のことをいうのだなぁと、日々の仕事に追われ、売り上げのことを気にするような自分自身をとても恥ずかしく思いました。
そして、本物の弁護士を間近に見て、大きな勇気と元気、希望をもらいました。
やっぱり弁護士はこうでないと!という感じです。
私も、いつかこういう本物の弁護士、刑事弁護人になれるように、頑張っていきたいと思います。
本物の弁護士はとてもかっこ良かったです。