2月1日に、裁判員裁判で無罪判決となった傷害致死事件は、今日が控訴期限。
検察が「覆すことは困難」と控訴を断念し、無罪判決が確定しました
弁護活動としては、これまでの刑事弁護の経験をベースにして、
裁判員裁判をきっかけに取り組み始めた尋問技術をはじめとする法廷弁護技術、
「入門・法廷戦略」(現代人文社刊)の執筆で取り組んだ、戦略的法廷プレゼンテーションやビジュアルツールを駆使しました。
「入門・法廷戦略」 http://218.42.146.84/genjin/search.cgi?mode=detail&bnum=20180
さらに、今回の裁判では、2010年から裁判への応用研究を始めた
「孫子の兵法」を活用しました。
今回の無罪判決は、これまで一緒に研究活動に取り組んできた
「京都・法廷プレゼンテーション研究チーム」のみんなで獲得した成果です。
裁判前には研究会で冒頭陳述を実演して、事件分析や戦略について議論もしていました。
これからも、このチームから多くの成果が生まれてくることを確信しています。
(舞鶴女子高生殺人事件の控訴審無罪判決の弁護人もこのチームのメンバーです!)
法廷プレゼン研究チームhttp://www.npo-presentation.org/presenteam/page.php#0004
「孫子の兵法」の研究内容については、「季刊刑事弁護№63 2010年秋号」(現代人文社刊)から、現在も連載中ですので、ぜひとも、ご覧ください。
「季刊刑事弁護」 http://www.genjin.jp/keiji-bengo/keiji-index.html
今回の裁判で、具体的にどのように「孫子の兵法」を活かしたのかという点については、これからもう一度裁判を振り返って、取りまとめてみようと思います。
近いうちに、何らかの形で発表したいと思いますので、ご期待ください。
交際してた女性=当時(34)=を暴行して死なせ、京都府八幡市のスーパー駐車場に止めた車に放置したとして、傷害致死と死体遺棄の罪に問われ、1日の京都地裁で傷害致死については無罪、死体遺棄で懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役7年)の判決を受けた無職、被告(24)について、京都地検は15日、控訴しないことを決めた。弁護側も控訴の意向を示しておらず、刑が確定する。
理由について、次席検事は「一審判決を控訴審で覆すのは困難と判断した」と説明している。
■府警の調書を「信用できぬ」
判決では、捜査段階で府警が作成した「(女性が)浴槽に頭を打ち付けるのを見た」とする被告の供述調書のメモが廃棄されていたことなどから「信用できない」と言及。「暴行と死亡との因果関係について合理的な疑いが残る」と指摘していた。
*地名、氏名については匿名化しています。
先生のお話は、素人の私でもとても理解しやすかったです。
伝えるべきこと、相手に印象付ける言葉、間の取り方などなど…
とても参考になりました。到底、私には真似はできませんが…。
ブログを拝見して、先生のご努力に感服いたしました。
先生と同世代の一主婦ですが、私も日々向上せねば!と思いました。
私もまだまだです。これからも精進します。