弁護士辻孝司オフィシャルブログ

京都の弁護士辻孝司のブログです
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衆議院選挙!弁護士も活躍します!! 

2012-11-18 22:09:17 | インポート

   

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来月は衆議院選挙

別に立候補するわけではありません。

しかし、選挙が行われると、選挙後、弁護士も忙しくなります。

選挙違反で捕まる人がたくさん出てくるのです。
(警察も、対策本部を設置して取り締まりを行っています。)

今回の衆院選のように、小党・新党が乱立し、新人候補者がたくさん出てくるような場合、

選挙に不慣れなために、思いがけず選挙違反をしてしまうことがあります。

私も、これまでに何度も選挙違反で捕まった議員や秘書等の弁護をしたことがありますが、

こんな事例が違反になります。

  

【買収】

あるグループの集まりに挨拶に来て欲しいと頼まれた候補者が、挨拶に行ったところ、みんなが食事をしていた。候補者は、一緒に食事をすることもなく挨拶だけして帰ったが、秘書が食事代としてお金を置いていった。

選挙カーに乗ってくれるウグイス嬢を派遣してもらった。法律で決まった金額では派遣してくれるところがなかったので、仕方なく、派遣会社の基準で報酬を支払った。

後援会で活動してくれていた人が、車を出してくれていたのでガソリン代を支払った。

選挙事務所にボランティアで来てくれた人に、余っていたお弁当をあげた。

電話作戦で、電話かけをしてくれたボランティアに日当を支払った。

有権者でもある知人、友人に晩ご飯をごちそうした。

お金や商品券、観劇券、旅行券をあげるなんて言うのは論外です。

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【事前運動】

告示前に、集会で、「次の衆院選で立候補します。よろしくお願いします。」と投票を依頼した。

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【戸別訪問】

有権者の家を回って、投票を依頼した。

  

【未成年者の選挙運動】

大学生(未成年)のボランティアに、投票依頼の電話かけをしてもらった。

候補者の子ども(高校生)が、選挙カーから「父をよろしく」と投票を呼びかけた。

  

【年賀状】

選挙区内の有権者に年賀状を送った。

 

【インターネット】

ホームページ、ブログを更新した。メルマガを配信した。

ツイッターでつぶやいた。フェイスブックで近況報告した。

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候補者本人が知らないうちに、選挙の統括責任者や出納責任者、秘書、後援会長などが、
勝手にやってしまっていることがあります。

候補者本人が知らなくても、連座制が適用されて当選が無効となることもあります。

  

そればかりか、警察の取り調べで追い詰められて、本当は知らないのに知っていたことになって、共謀が認められてしまうことも。

   

選挙に立候補しようというような方は、みなさんインテリなので、落とし物や免許の更新、
せいぜい交通事故くらいでしか警察のお世話になどなったことのない人ばかり。

逮捕・勾留されて密室で取り調べをされると、初めのうちは頑張れるのですが、
警察のあの手、この手ですぐに籠絡されてしまいます。

  

あの手、この手・・・・

逮捕されて手錠をかけられ、留置場に入るところでパンツの中まで身体検査
まず、プライドを奪われます。

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そして、取り調べで、いきなり机を蹴られて、「クズやろう!」と怒鳴りつけられます。
ほとんどの人は、ここで落ちてしまいます。

スーツもネクタイも着用できない留置場生活
弁護士以外と面会することも出来ません。

ここまでクリアすると、刑事はこう言ってきます。

「いつまでも頑張るんやったら、お前の家族からも話聞かなあかんなぁ、お前の世話してくれてる**さんにも警察来てもらわなあかんなぁ・・・」

地縁血縁、人の縁を大事にしてきたからこそ、周囲に担がれて立候補した候補者です。

周りの人に迷惑をかけるくらいなら、当選無効でかまわない、どうせ刑務所に行くことはないんだしと、ウソでも何でも自白してしまいます。

そして、「二度と選挙になんか立候補しない!」と後悔される方も。

これが、選挙違反の捜査の典型的なパターンです。

そんなことにならないために、

選挙には、刑事弁護に強い弁護士が必要です!! 

  

選挙違反の事件を弁護するたびに、取調べの可視化でいちばん恩恵を受けるのは政治家なのになぁと思います。 

どうして、政治家はさっさと可視化しないんだろう。不思議です。

   

   

   

  

  


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