夜の詩
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夜が黒いなんて一体何処の誰が言い出したのだろうねと彼女は夜空を仰いだ。何時からこの星はそんな出任せが罷り通る哀しい惑星に成っちまったんだろう? 真実は満月の光が射し込む屋根裏部屋の小箱に隠されているのさ。それを見つけ出して開くのは詩人の特権だ。彼女は掌の小箱を僕に示して微笑み囁いた。さあ一緒に開けるんだ。箱の中には目眩に似た詩の欠片がうずくまっていた。『本当の夜の色は乱反射する隙も無いくらい清しく碧が充満しきっているのだ』。ほらごらん密度が薄まってきた。と彼女は宇宙を指差した。碧が乱反射し始めていた。彼女の眼の輝きと同じだ。君だって同じ眼の色彩をしているじゃないか。手を繋いだまま彼女は僕を見詰めた。朝が近い。と掠れた声で呟いて彼女は僕に唇を重ねた。
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written:2018/03/31〜04/01
photographed:2018/04/01
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written:2018/03/31〜04/01
photographed:2018/04/01
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