tsukasa:何と言う零落! 何と言う不毛! しばらく見ないうちに、酷く街が荒れたような。
owl:……なあに、夕暮れ時故のノスタルジックな陰影に過ぎませんよ、ふむふむ。
tsukasa:あの気高き賢女猫ノラや、気さくな姐御シュガー、お洒落なミセス・アジフライ
まで、何処に消えたしまった。
youkari:ただ、お引越しされただけ、ですよ。
tsukasa:わたしも、何の挨拶もする暇もないまま随分と永いこと休んでしまった、もう誰も気に掛けてはくれまいよ。
owl:休養されていた日時は、正確にはたった518日と零時間零分零秒、ですぞ、『たった』。ふむふむ。
yukari:そうですよ。今までだって何度も切り抜けて来たじゃあないですか。何を弱気になっているですか?
(つかさ、僅かの間、涙する)
tsukasa:……守護霊さぼてん由縁、梟執事ミスター・オウル。懐かしの我が家、魔窟へと戻りましょうか。
owl:あい・さぁ。
yukari:しやきいいいん!
……そして人知れずこのブログは
タイトルも
『V=4/3πr³』(きゅうのたいせき)
と変えて密かに再開されたのです。
2019/12/14/
1610h