V=4/3πr³

詩と物語を紡ぎます

2458909.49999

2020-03-02 02:00:00 | poem
   創作ノートより

 四年に一度
 地球上に出現する
 二月二十九日とは
 三次元には完璧など無く
 自分自身と世界中の
 混沌と不完全を受け入れて
 初めて生きていける
 極めてhardな時空なのだと
 語っているのかもしれない


   metaphor

 名画座で観る旧い仏蘭西映画
 と
 老夫婦の営む純喫茶で飲む珈琲
 と
 マルシェでまとめ買いした菜葉菜
 と
 フィボナッチ数列に関する薀蓄と冗句

 と

 (あめ?)

 雨の音に気付いた時

 早春の一日の終わりに
 啜り泣くような雨音は
 切なくて寂しいと

 閏年を巡る比喩と集中の糸は
 切れた



written
2020/02/28,29
improved
2020/02/29,03/01,02

note
*2458909.49999
ユリウス通日。西暦では、"2020年2月29日23時59分59秒"