宇宙をテーマにした番組で、最新の天文ネタから、歴史的天文ネタ(アポロ計画とか、徳川吉宗の天文台の話とか)まで取り上げて、おもしろい番組です。
あと、萩原聖人さんのナレーションがイイ! かなり癒されます。
先週は「地球脱出」というテーマで、SF映画並みのおもしろさでした。
もし75年後に地球が滅亡することがわかり、別の太陽系に移住することにしたら、どんな対策が必要か?という仮定に基づき、研究者が必要なことを説明してくれました。
ちなみにこのとき地球が滅亡する原因は、中性子星。恒星の最期は超新星爆発が有名ですが、その後その星の質量によってブラックホールができたり、中性子星ができたりするそうです。その中性子星がまれに宇宙を横断することがあるらしい。中性子星は重力がすごいので、これが近くを通ると惑星さえもバラバラにして飲み込んでしまうと考えられ、コイツが75年後に地球に近づくことがわかったらどうする!?という仮定に基づくシミュレーションでした。
ちなみに私たちのいる太陽系ごとやられるので、例えば火星に逃げるとかも無理なのです。
地球脱出に使う宇宙船の構造と推進力、宇宙船の建設方法、水と食料対策、全員は行けないからどういった人をその宇宙船に乗せるべきか…など、研究者達が語ってくれました。
例えば食料は宇宙船で自給自足する必要があるけど、畜産はあげる餌の量に対して食べられる量はわずかなので、畜産は諦めて農業のみ…つまり、ベジタリアンになるしかないそうです。
で、人類を残すためにはいろんな人種やグループから丈夫な人を選ばなきゃならないらしい。偏ってたら、もし病気が発生して、その病気に弱い人ばかりだったら全滅してしまう恐れがあるので、多様性を持たせておく必要があるとのこと。なるほど。
宇宙船の推進力には核爆弾の技術を使うとか、すごく興味深かったけど、仮に本当にそんな事態になったら、今の技術力じゃ絶対実現しなさそう。
そんな災難が起こらないことを心から願います。
でも、この番組で語られた対策は、月や火星への移住にはいつか応用できそうです。
生きてるうちにそんなニュースを目にする日がくるのかな?